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わたしの映画観📽「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3」

私個人の感想をなるべくネタバレなしで書いてみました。
大したことも特に書いてないですが、本編鑑賞前で内容が少しでも気になるようでしたら、どうぞ飛ばしてください。

はみ出し者チーム、最後で最高のお祭り映画

不器用だけど必死に生きてるはみ出し者って、洋の東西に限らずみんな好きなんだな、とガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.3(以下GotG3)を観てつくづく思いました。
GotG3が過去その他のアウトロー作品と違うのは、かっこよさの中どこかオマヌケだったり、音楽も画作りもポップな点でしょうか。
キャラが生き生きとしてて、観てるそばからワクワクしちゃうんですよね。

正直アベンジャーズはシーズン4に入ってからの作品乱立があって、あまりに大量のドラマ予定にウンザリし、ドクターストレンジ2で物語についてゆけてない事に気付き、すっかりMCU疲れになりました。
もうアベンジャーズを頑張って追いかけることはしないです。
ただスパイダーマン・ノーウェイホームだけは観ました。
だって元々スパイダーマン好きですし、それに過去2シリーズとの奇跡の融合作品でしたからね。
アンドリューピーターの"あのシーン"の瞬間には涙溢れましたし、もう少しで拍手しそうでしたよ(あのシーンって、説明しなくても分かりますよね)。
ガーディアンズについては作品自体が気に入ってたので、今回でシリーズ最後になるGotG3だけは観ておこうと決めてたんです。
特に好きなキャラはなんといってもロケット。
容赦無く銃をぶっ放すキャラだけど、仲間をどこまでも受け入れて、グルートにはなぜかどこまでも寛容で、そのキャラクター性がすごく気になってたからです。
アライグマ(ラクーン)と呼ばれて腹を立てたりするのがお約束の彼。
ラクーンとロケット------英語だと語呂がかぶるのでジョークになります。
アベンジャーズの中だとちょっと異色のキャラです、だってアライグマだもの。
そんな彼がメインとなる今作ですが、ジェームズ・ガン監督さん、あなたは実に素晴らしい作品を残してくれました、本当にありがとう。

ロケットの生い立ちに泣かないわけにはいかないよ

今回特にロケットが物語の中心になってて、彼の生い立ちや流れ者になる経緯が明らかになるのですが、これはもう観ている傍から目頭が見事に決壊しましたね。
だって、あまりにも純粋なんだもの。
もうね、本当弱いのよ、こういうの。
小さな場所が自分の世界のすべてだった頃なんて、誰だってあるじゃないですか。
人によってそれがノートと鉛筆だったり、野球グローブだったり、近所の公園の秘密基地だったりね。
で、誰もがいつかそこから外に飛び出してゆくことになるんです。
私にもロケットのような強さが少しでもあったら今とは違う人生になってのかな、とか考えたりもします。

前作GotG2のラストでロケットがヨンドゥにかけた最後の台詞とあの表情。
ロケット、めちゃくちゃ漢です。
そして今作GotG3を観てから改めてあの台詞を思い返すと、あの時のロケットの無念と決断はどれほど胸苦しいものだったのでしょうね。
3を観る直前に復習がてら2を観返しましたが、3を観終わった後ではそこに寄せる思いが半端じゃありませんよ。
そういえば過去作でロケットのシチュエーションには時々なぜか義手や義眼などの身体補助アイテムが絡んでましたね。
今思えば、おそらくジェームズ・ガン監督は最初から意図して物語に組み込んでたに違いありません。
ガーディアンズは主人公こそピーター・クイルですが、彼らの中心にいるのは間違いなくアライグマのロケットです。
観る人によって好きなアベンジャーズヒーローはそれぞれで、私の場合はアイアンマンではなく、スパイダーマン以上に、やっぱり彼です。
だって、彼が誰よりも愛情と悲しみを知るキャラだと知ってしまいましたから。

I am Groot.

グルートの最後の演出には感動の声が挙がってる様子ですね。
監督の演出意図を知って尚更感激した、という人がたくさんおられるようです。
あの、野暮言うようですみません、私はあそこは演出しない方が良かった派です。
と言うのも、私の目にはとても浮いて見えたんですよね、あのシーン。
たとえば周りの登場人物に台詞でフォローさせてあとは演技で伝える、その方が想像する余地ある深みとでも言いましょうか、よほど自然体で感情移入できるんじゃないかな。
役者たちの生身による演技力、グルートというキャラクターがもつ自然さと不自然さ、それらを考えるともっと控えめな演出の方がよかった気はしますが、これって私が日本人だからなのかなあ。
まあ、でもあれをOKテイクにしたのなら監督的にはそういうことなんだろう、と受け取るだけなんですよね。

ガン監督のDCUに期待大

GotG3が大ヒットして、ガン監督はMCUを離れて今後はDCUに移ります。
いやあ、これはもう期待しかないですよお。
私自身バットマンの大ファンですし、過去にDCのヒーローたちを扱った海外TRPG「DC HEROES RPG」を自分で和訳してマスタリングしたこともあったりして、実はマーベルよりもDCの方が好きなんですよね(「DC HEROES RPG」はその後「DC UNIVERSE RPG」に姿を変えてます)。
ガン監督がDCUをこれから創る、これは壮大なエポックメイキングになるのではないでしょうか。
しかも嬉しいのは、公開済みの「The Batman」や「ジョーカー」などはDCUには統合しないエルスワールド(別の、もうひとつのユニバース)の単独作品として継続してゆくと明言してくれたことです。
ユニバースはそれはそれで楽しいですが、他作品が別作品にとって雑味になることもあるのは事実で、それを一切気にせず単独シリーズで繰り広げられるのはやはりファンにとっても嬉しい限りです。
まずは公開を控えたThe Flashで現在のDCEUが終わるので、それをしっかと目に焼き付けてから、今後のガン監督のDCUに弄ばれようと思います。

ガーディアンズ最高!👏

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
拙い感想ばかりですが、どうしても書き残しておきたかったのです。

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