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迷惑をかけられた親に執着する

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カウンセリングをやっていて感じるのは、家庭環境が中々に壮絶だった人には様々なパターンがあり、完全に親と距離を取る人もいれば、迷惑をかけられたにも関わらず親に執着する人もいる。

親との関係に特に問題のなかった人たちは、親を思いやったりはするが、そこに執着心を見せたりはしない。

親子関係が複雑だった人の中には、親を完全にあきらめて距離を取っている人もいるが、その親に執着し距離が近すぎる人もいるのだ。

お互いを適切に突き放すことが出来ずにそこにこだわりを見せる傾向がある。親離れ子離れが難しくなっているのだろう。

すでにお互いに大人になってしまっているが、「あの頃」満たされなかったものを取り戻したいのかもしれない。

「あの頃」つまり、子供の頃に満たされなかった愛にこだわってしまうのだ。

親に謝って欲しい人もいれば、あの頃の親子関係をやり直したい人もいるのだろう。

あの頃満たされなかった愛を現在の恋人に投影してしまうという話はよく書いているが、それと同時に親から直接取り返そうともするのだ。

「愛着」というものが自然に育まれなかった人は生涯に渡ってこれに苦しめられている。

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