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マラソン大会は,ふるさと納税で走るのがベスト?

ふるさと納税,やっている方も多いのではないかと思います。
私は近年,マラソン大会の参加費のほぼすべてを,ふるさと納税で済ませています。その理由について綴りたいと思います。


そもそも,ふるさと納税とは?

ふるさと納税とは,所得税や住民税の一部を,住民票があるところとは異なる自治体(ふるさと)へ振り替える制度のことです。これを使うと,寄付額の3割程度の返礼品が受け取れます。2000円ほどは減額されるものの,寄付をする際にポイントがついたりするため,この減額分は実質的にカバーできます。ある程度の年収がある人なら使わない手はありません。
私は2018年からふるさと納税を始め,初めて受け取った返礼品は何と,ガーミン・ウォッチでした。これは今でもランニングで使っています。

マラソン大会を,ふるさと納税で走る理由

マラソン大会の参加費を,ふるさと納税で払うことのメリットは幾つかあります。

①怪我や悪天候で大会を走れなくても,損した気にならない

最大の理由です。
やはり大会が近づくと練習量が増えるので,怪我のリスクに晒されます。

フルマラソンに出始めた頃,大会2週間前のロング走で,右足の腸脛靭帯を軽く痛めたことがあります。
大会参加には少し躊躇もありましたが,再発をしていないことや,何よりも参加費を払ってしまったからという理由で出場を決めました。しかし結局,14キロあたりからその箇所が痛み始め,25キロからは一切走れなくなってしまいました。何とか歩いてフィニッシュはしたものの,帰り道は階段が一段も降りられないほど痛みが酷く,ランを再開できるまでに約1か月を要しました。

このように,自分で参加費を払ってしまうと,直前の怪我があったり大会当日が大雨だったりしても,参加費がもったいないという気持ちから,無理して出場してしまいがちです。健康のためにランニングを始めたのに,怪我が悪化したり,風邪をひいてしまうだとすれば本末転倒です。

もちろん,ふるさと納税をした場合も,大会をキャンセルすれば寄付した額は戻ってきません。しかし,もとはといえば自分が支払うべき税金から拠出しているため,自分が使えるお金(可処分所得)が減ることにはなりません。「損をした」という気があまりしないので,ちょっとした理由でのキャンセルがしやすくなります(ひょっとすると私だけかもしれませんが)。
実際,ふるさと納税でエントリーした大会の前々日に最終調整で足を痛め,欠場したことがあります。

②エントリー合戦に加わらなくて良い

既に過去の話になりつつありますが,コロナ禍以前の大会は抽選倍率が高く,出たい大会になかなか出られない状況でした。
先着順という大会もあり,その際はクリック合戦がえげつなかったです(2019年の奈良マラソンにエントリーした際は,PC3台で参戦しました)。
ふるさと納税枠はそこまで希望者が多くないので,このエントリー合戦に参加せずに済みます。

③ふるさと納税特典が(たまに)ある

ごく稀にですが,ふるさと納税者専用のビブスやグッズを提供してくれる大会があります。

ふるさと納税枠エントリーの注意事項

とはいえ,あまりメリットにならないケースもあるので,以下の点には注意しましょう。

①寄付額に,参加費が含まれているか?

ふるさと納税枠には,「出走権」といった言葉が使われていることが多いですが,この意味合いは大会によって少し異なります。
気をつけなければならないのは,この言葉を「出走枠を抑えておく」という意味で使っている大会です。この場合は,寄付をしただけでは大会に参加できず,別途参加費を払う必要があります。これだと,普通にエントリーした方が断然良くなります。かつては抽選倍率が高かったので,同じ大会に毎年出たい人にとっては意味があったのかもしれませんが,大会の定員割れが常態化している昨今では「出走枠を抑えておく」ためだけに寄付をする必要はないのではないかと考えます。
私が把握している限り,大阪マラソンや金沢マラソン,神戸マラソン,姫路城マラソンなどは,この「出走枠を抑えておくだけ」という意味で,出走権という言葉を使っているようです。寄付後の手続きに関する注意書きをよく読んでエントリーするようにしてください。

②寄付額が,相場に比べて高すぎないか

参加費が含まれていたとしても,寄付額が異常に高い大会もあります。ふるさと納税の返礼品は,寄付額の3割までが目安らしいので,単純に考えれば寄付額の相場はフルマラソンで5万円(15000円相当),ハーフマラソンで2~3万円(6000~8000円相当)といったところでしょう。

しかし,人気のあるいびがわマラソン(ハーフ)は,2022年では大会参加費とウインナーなどの特産品を返礼品にして,寄付額は10万円でした。幾らなんでもハーフで10万円は強気すぎます。大会側も考え直したらしく,2023年では特産品がなくなった代わりに寄付額が3万円へ大幅に減額になったため,すかさず私は初出場を決めました。

③ふるさと納税枠に限定することで,無理なスケジュールにならないか?

ふるさと納税枠で走れる大会は,まだ半分にも満たないだろうと思います。
だから,「ふるさと納税枠だけで走ろう!」と思うと,限られた大会から選ばなくてはならず,幾つも出場したい人にとっては,大会同士のインターバルがうまく作れないといった問題が起きます。ふるさと納税の限度額は年収によって変わってくるので,「ふるさと納税枠」だけでは予定出場回数をクリアできないといった人もいるだろうと思います。
私は,毎年決めた大会を「ふるさと納税枠」を使って出場し,たまに自費のハーフでつないだりしています。連戦になってしまう場合は,1戦目を練習試合と位置付けたり,どちらかコンディションの良い日に出るなど工夫されてみるとよいかもしれません。

さて,来シーズンの大会はどうしようかな

いずれにせよ,「来シーズンの大会エントリーは,どうしようか」と考えている時が一番楽しいのでしょう。

秋の大会のエントリーは初夏あたりから始まります。
ふるさと納税枠があるどこかの大会で,ご一緒できるといいですね。


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