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いちばんの後輩に

文字に起こしたら
言葉って軽くなるんだなって思った雨の日。

「いちばんの後輩にしてください」
本気で好き、の意味を含んだこのメッセージは
「かわいい後輩ちゃんたくさんいるから笑」
と軽く流されてしまった。

直接好きと伝えたいなって思ってたのに
ぽろっと告白紛いの文章を送っちゃって
それを軽く流されてしまって、なにもかも全部上手くいかないな。



先輩の長らく変わっていなかったアイコンが
明らかに女に撮られたようなシルエットの写真に変わった日。

好きな人に振られたらデートしてあげる、と言われた日。


ぜんぶぜんぶ最悪な思い出として残ってる!
涙なんか出ないよ。出てくるのは後悔だけ。
全部自分が悪いもん。

いちばんの後輩どころか、「可愛い後輩ちゃん」の中に入ってるかも分からないくらいウザ絡みばっかりしてたな。

うーん、でも、「可愛い後輩ちゃん」の枠には入っていたかも。



思い返したら、たくさん先輩に可愛がってもらってたなあ。

「軽音楽部だから」「体育祭執行部だから」「野球好きだから」
イベントがあるたびに理由つけて先輩に会いに行ってた。命短し恋せよ乙女。


先輩からもらったドラムスティックも、ギターのピックも、一緒に撮ったチェキフィルムも、全部特別な場所に飾って、一緒に眠ってたのに!


まだちゃんと告白してないけど
先輩の受験が終わるまで待ちたくないし
さっさと忘れちゃいたいですね!










それでも忘れられないよー。

きみが私の前で作ってくれた
寝る前に聴く音楽のプレイリスト、
いつの間にかめちゃくちゃ曲数増えていて、
私の知らない先輩が増えていったよー。

そんなの耐えられないから、頑張ってあきらめるねー。
ばいばい!

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