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同じ鍵穴、なくね?

走馬灯???

頭がぼーっとする。


憂、燦々を聴きながら

ふわふわと今年の夏を思い出した。




いつ思い返しても

好きだった記憶が出てくるなら、

それは恋だと思う。




あんなに恋愛至上主義を謳っておいて

お恥ずかしながら、

ちゃんとした”恋”を経験したのは

数回しかない。


熱し易く、冷め易い。

本気の恋に敗れた自分から逃げて

手当たり次第

自分の鍵穴に合いそうな鍵を

無理やり突っ込む。



だからといって、

どれだけ他校の異性で穴を埋めようとしても

同じ鍵穴は存在しないわけで

その鍵を持っているのは

もちろん自分が本当に恋心を抱く相手だけ。









心から好きだった先輩に彼女ができた。

彼にとっての鍵は私じゃなかったみたいだ。


最初から、彼の求めているものと

自分という存在があまりにもかけ離れていて

叶わない恋だということは分かっていた。




でもいざ、先輩の運命の相手は
自分じゃないと
目にしてしまうと苦しいものがある。


先輩から最後に送ってもらった
私のためのプレイリスト。

タイトルは”Ixia”
イキシアの花言葉は秘めた恋。


本当に最悪。憎たらしい。



それでも、いつ、どんなときに思い出したって

先輩の好きなところは即答できてしまう。


それが恋だから。






2023の夏を彩ってくれたのは
間違いなく先輩だ。

出会ってくれたことに感謝しながら
先輩のプレイリストを聴く。



彼女ができても仲良くするなんて言わないで欲しい。
そんな不誠実な先輩は見たくない。

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