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ゆったり飢餓。

まさか突然なると思わないじゃん?????こんばんは。彗月はづき 漣太郎れんたろうです。1ヶ月で5キロ痩せて喜びよりも恐怖が勝ちつつ、それはそれとして喜んでしまっている気持ちと戦っている。とりあえず今月の不穏をある程度乗り越えたので、近況報告がてら現状を記録しておく。


※拒食・自傷・自殺などなどの内容を含みます。

何から書いたらいいのだろうか。うーん。

イレギュラー不穏。

前々から書いていた通り、基本的にはPMS的なもので月末月初にほぼほぼ必ず衝動的な問題行動を起こしていたのだが、3月は月半ばに諸々の個人的な理由でOD・自傷・酒の一気呑みをした。結果、訪看さんが一番パニックになった。ごめん。

大家さんに自傷がバレて、次やったら家を追い出す宣告を受け(自傷行為は規約違反なので)、担当の訪看さんの上司であり社長からは「お前のせいで部下が壊れかけているから勘弁してくれ」と責められ(認知の歪みによる超意訳)担当の訪看さんは週5で通う事になり(法的には週3までが限界なのだが、なんやかや手続きすると月1までなら週5に出来るらしい)LINEでの連絡は週7で来るようになった。しかも心配だからという理由から無給ボランティアで、忌引きすらぶっちぎっていた事を社長から知らされるなどした。知らねえ〜〜〜!!!社長が止めろバカ!!!!!人員増やせ!!!!!分担と引き継ぎをしろ!!!!!!給料を出せ!!!!!!!!!!!

Twitterでも少し呟いたのだが、看護される側としても、まあ当然冷たくあしらわれる事を望んではいないが、不必要な自己犠牲で看護者側に共倒れされるのは何よりも困るのだ。

私は訪問看護師やグループホームの運営者に対して、医療・福祉関係者として信頼した上で、自分の状況を出来る限り正確に伝え、己の認知が不味い所や、自身で管理出来ない衝動に対して看護・介護という形で外部から干渉してもらい、データベースに残し、対処法を模索する手伝いをして欲しいと思っているので、共感は余計なのだ。本当に。

それをなんだ。私が事後報告とはいえ既知の不具合として処理をした事項を、毎度毎度泣かれてしまっては「面倒だから報告しなくていいか……」「自分でなんとかするか……」にしか出来ないじゃないか。協力はして欲しいが、共感して引っ張られて壊れないでくれ。私はあなた達の子供ではないし、あなた達は私の親ではなく医療・福祉関係者なのだから、適切な処置と診察、介護介助をすればいいのだ。

………………とはいえ。医療・福祉関係者である前に人間であるのだから、感情的に入れ込んでしまう事自体は仕方ないのだろう。私自身も、その感情によって助けられている部分がどこからどこまでなのか、基本的に秘匿されている以上はそんな事言うわけにはいかない。自傷行為は一発アウトだから今すぐ出ていけと言われたり(グループホーム内で障害者雇用も受けているので、追い出されたら家だけじゃなく職も失う)、訪問看護(地域支援)ではもう看る事が不可能だから精神科病棟に入院しなさいとか言われたりしたら実家に帰るしかない。それは本当に困る。

ということで、結論として、回復したように見せかけて、見えないように命を削る方向へ舵を切った。とはいえ、通常の範囲の支援自体は継続されるので、まあ、実家にいる頃よりは命の削りカスが積もる速度は遅いだろう。

ちなみに精神科病棟への入院だが、以前話していた『衝動的な行動に走った時の緊急措置』ではなく、もはや生活が破綻している状態なので、衝動的な行動云々関係なく、生活の概念を思い出すために入院した方がいい、という診断が下った。が、まあ、これからは回復したように見せかけるので、次に限界が来るまでは保留である。スマホ持ち込み出来るってよ!(ただし衝動のフックがスマホである事からそうだと判断したらそっと身から離すよう伝えたり、過集中(パズルゲームとか)でつらいなどがあるなら任意預かりも出来るとのことだった。おぉ……フレキシブル……)

食欲の減退。

これはまあそれより少し前からなのだが、食事の支度が出来なくなっていた。それでもパン食やご飯に卵焼き、レトルト食材、うどん、パスタなどはこれまで7割ぐらいの確率で、最低1日1食はまあ出来ていたのだが、半ばの不穏以降はそれらすら出来ないほどに弱った。見出しには食欲の減退と書いたが、正確には無気力から始まっている。

食事をするには、私の中ではものすごくざっくりと
①食材の調達
②食材の管理
③調理
④片付け
⑤歯磨き
と言った動作が付随している。

(そのための金銭管理やらなんやらは今の生活では『一人分なら』さほど問題がないので省略させてもらう)

このうち今までの1年半では①はネットスーパーや、訪看さんに代行してもらう事を覚えた。出かけた時には帰りに自分で買うこともまあ出来たし。②は食べ物の大半を冷凍野菜やチルド惣菜、長期の常温保存ができる食材にしているので、旬の野菜や思い付きで買ったりお裾分けしてもらった生野菜でもなければ特に問題がない。(冷蔵庫で段々と異形化していく一つのじゃが芋を見ないようにしながら)(どうしよう……)また、パン(と、付随するハムやチーズなどの食材)・卵・牛乳(スティックドリンク類を好んでいるため)などについては、多少の賞味期限切れは薄目で見ながらでも、まあ確定で消費できる分量のみを買っていたのでこれも問題がなかった。

③④⑤もギリッギリ出来ていて、なんなら月に1,2回は素人の名前のない料理ながらも、まあまあちゃんと主菜副菜飯汁デザートのそろった食事なんかも作っていたのだが、イレギュラー以降、ほぼほぼ一切出来なくなった。

それでも①さえ可能なら、レンチン肉まんやデリバリーや、コンビニのホットフードを買ってきてもらうなどをして、ゴミはその日か翌日にでも代行して捨ててもらって(ゴミを捨てるのも食べ物ゴミはニオイが出て欲しくないから専用の袋を破らないように鋭利な部分を全て丸くしたりして入れ、それをさらにゴミ袋に入れるという強迫神経症じみた状態なので④の疲労度が凄まじい、というのがある)⑤の歯磨きもとりあえず風呂と共に諦め、という事が出来るが、そこまで気力がなくなってしまうと今度はどうなるか。

こうなってしまうともはや何かを食べたいという気持ちよりも、金を使って味がしない……どころか、口にものを運ぶ作業の億劫さでどんどん冷めていき、ボソボソしたりベチョベチョしたりグニョグニョしたりする不味い食事を摂る事に恐怖感すら生まれていた。しかも全て金をうんこに変える罪悪感とセットだ。そして気力がないものだから、食事ですっかり消耗してしまった場合、段々と生ゴミの匂いへ変化していく食べ終わった皿と共に5,6時間座ったまま過ごし、気付けば朝を迎える事になる。そしてそういった経験を1年繰り返しているから、もはや食卓自体が恐怖の場になってしまった。

半ばより前はまだ腹が定期的に減っていたと認識出来たので、とりあえず最低限の手間で作ることが出来て皿もほぼ汚れずゴミも柔らかいティッシュだけで済むトーストや惣菜パン、レンチンご飯に直入れのお茶漬けをメインに台所で立ったまま食べ、そのまま皿を水洗いするなり容器を捨てるなりして、歯磨きをしながら水分補給、ペットボトルに水を汲んでトイレを済ませてベッドに戻る、という極々最低限のルーチンだけは出来ていた。眠るのが下手くそだが食事さえ取れていれば、血糖値スパイクによる良くない眠気と睡眠薬を交互に入眠の手段として使いながら1,2時間ずつは眠れていた。丸一日寝ている状態だが、とりあえず食事は出来ていたし、栄養素についても相談しながら補助の医薬品で(サプリを信用していない)補っていた。

拒食症状。

が、起き上がれなくなって無気力が空腹を上回るようになってくると、ベッドから起き上がる事がほぼ全く出来なくなった。ちょっと怠いから横になりがち、ではなく、起き上がれないのだ。トイレにも1日1回かそこらしか行けないし、水もそのタイミングでしか補充出来ないから1日500mlだけ。膀胱炎と脱水症状と便秘のトリプルパンチ。

飲み食いをしないから尿もうんこも製造される事がなく、尿意も便意もほぼなし。肌はボソボソに荒れ吹き出物が吹き出しまくり、唇は砂漠化してかかとのひび割れのようになり、風呂にも入れなくなり、ずっと寒くて、口から言葉を出せば何かしら人を不快にする事しか言えないという恐怖で話すこともままならず、そも脳に栄養が足りていないからまともな会話そのものが不可能になりつつあった。とにかく見かけたあらゆるパズルやカードゲーム(課金も怖いし疲れるので、育成系も一旦放置している)を10時間とかやりながら泣いていた。もはや暁人ともほとんど喋ることができなくなっていたし、推しの配信に行くのも怖くなってしまった。

ゴッフィとノノグラムがメイン
最下段三つもまあまあ楽しんでいるのだが
なんとなく家族とその心情に引き摺られるので
最近は避けている

結果、1ヶ月で5キロ減った。わぁ。さすがに一切動かずに5キロ減る事が良くないのは理解しているのでやべーな……とは思っている。が、食べられないのは食べられないので困ったな……と転院した医者に相談したところ、完全栄養食(1日1食分)を処方された。これすらまあ……ベッドから起き上がらないと飲めないわけだが……。訪看さんが来た時には無視をしない(多分大事になるので……)から、無理矢理にでも起き上がるので、現状はそのタイミングで飲まされている。1日1食飲んだとしても基礎代謝に足りていない状態なので、そのほかにも食べるように言われている。ヒィン……。

私は過去に約半年で30キロ以上痩せた事があり、それを2年ほどキープした事があるのだが、その時には完全に運動がベースだった。受験に大失敗してど田舎の辺境の地に通う事になり、片道30分の坂道を徒歩で往復する通学生活と、流されて見学して抜けられなくて続けた演劇部の筋トレによるものだった。

幸い筋肉が付きやすいのか、その後も思い付いたらジムに入会して運動をしたり、鬱で動けなくなったりして辞めたり、思い付きで補助付きで腹筋を1日10回から始めたら補助なしで100回出来るようになったり、なんかやめちゃったり、40分の坂道徒歩通勤に手出ししてたら最初は休憩して半泣きだったのが1ヶ月程度で20分で休憩なしで歩けるようになったり、殺人未遂がありその犯人に心当たりがあったのでやめちゃったりと『筋肉をつけるルーチン』のような何かに度々触れているので、まあ自分の3桁の体重に辟易とする事はあっても「まあ今は太る薬飲んでるし、運動量増やしてメンタル壊したら元も子もないし、その気になったらトレーニングして痩せるのを知ってるし」とそこまでの痩せ願望はない。

ので、5キロ痩せた事をきちんと「やべーな」と認識して……まあ……なんとか……一食は食べられるように……努力している……。(まだ回復し切ってはいないが、栄養食も取り入れながらとりあえず1日1食以上には戻しつつある)

が、もし、そのトレーニングして痩せるという経験をしていなかったら、絶対にこのまま拒食症一直線だったな……という恐怖がある。だ、だって……食べていないだけでシルエットが一回り小さくなったし、背肉が消えたし、まぶたの肉で一重にしか見えない奥二重が奥二重かな?くらいになったし、何より数字でもたった1ヶ月で目に見える変化があるんだもん………………。正直めちゃくちゃ嬉しい気持ちも否定出来ないのだ………………。

ただ、当然食べていない間の栄養素は他の部分から絞り出されているわけだし、それが骨や内臓なのはとても困る。何より、食事をそれなりに摂ると、とにかく脳みそが動く。という事は、食事が摂れていない間、脳が削られている可能性も大いにあるのだろう。それだけはもうなんとしてでも阻止しなければならない。文字を書くのには脳を使うのだから、キャー痩せたわー!と喜んでいる場合じゃない。本当に。

リアルディストピア飯。

というわけで、処方された栄養剤である。これをディストピア飯と揶揄するのはこれらを開発している全ての人に失礼であるし、感謝をしているし、QOLを少しでも挙げられるように研究されているであろう事は前置きしておきたいが、見た目も味も食べ方もあまりにもディストピア飯なのでめちゃくちゃ楽しくなってしまった。ごめんなさい。ありがとうございます。

イノラス配合経腸用液
フレーバーは薬局で選ばせてもらえたので
とりあえずお試しで全種均等に頼んだ
本来はコップに移し替えるべきなのだが
(パウチで口を切りそうになる)
今の状態では当然こうなる

私の場合はまだ口から飲むが、鼻や胃瘻でも飲む事が可能なようだ。この時点ですごくなんかディストピア感がある。私が口からご飯が食べられなくなっても、これをお腹に差し込んで栄養が摂れるってなんか不思議な気分だ。ガソリンっぽい。ヒューマンとアンドロイドが共存する世界って感じがする。それはとてもよくない発言だと思われるだろうが、『なんだか安心した』という意味で捉えて欲しい。だって看護師の祖母やその祖母に育てられた母からずっと聞かされていた『胃瘻』って本当に最後の手段で、悲壮で、「口からものが食べられなくなったらそのまま死なせてあげるべきだ」みたいな言葉が付き纏うから、なんだかもうすごく怖い可哀想なイメージしかなかったのに、めっちゃSFのイメージに更新されたのだ。栄養が口以外から摂れる!!いちご牛乳がエネルギー剤として充填できる!!(当然舌を経由しなければ味はわからないのだが、『フレーバー』と書いてあるだけあって舌触りはどれもあまり変わらないし、香りはわざとらしいぐらい美味しい)いがくのちからってすげー!

で、味の方だが、正直最初はめっちゃ不味くて爆笑した。いや、香りが美味しすぎて脳が期待値を爆上げした結果不味く感じた。(2回目からは普通に飲めるし割とイケるな、となっている)以下、それぞれの味の感想だ。

・コーヒー

最初に飲んだやつ。正直一番むせた。香りは甘〜いコーヒー牛乳。ミルメークのコーヒーとかの匂い。口に入れるとなんかこう……プロテインにサラダ油を混ぜたような口当たりと風味でヷァ゙‼︎てなる。ヷァ゙‼︎の後にコーヒーがダッシュでごぼう抜きしていく感じがする。もうちょっとゆっくりしていってほしい。プロテインや豆乳のコーヒーフレーバーに慣れていたらそこまでびっくりはしないと思う。香りはめっちゃいい。2回目以降は口の中を一瞬コーティングする油感以外はそんなに気にならない。この油感と若干の塩味は全種共通。特に気になるのがコーヒーなので最初にコーヒーから手を出すのはぶっちゃけおすすめしない。イノラスを一通り飲んでから試してみて合うか合わないか判断するぐらい慎重になって欲しい。好きな人は多分好き。プロテインっぽさが一番強い。

・りんご

果たしてこれがりんごなのかと言われると首を傾げるが、いちごと1,2を争うレベルで飲みやすい。りんごというよりもやっすいフルーツ牛乳(果汁1%未満の乳酸菌飲料)みたいな味。私が元々やっすいフルーツ牛乳が結構好きなのと、本格的なフルーツ牛乳に迎合しない乳飲料なのか乳酸菌飲料なのかみたいな駄菓子感に近い風味が塩味や油感を逆にナチュラルに感じさせる。美味しい。

・いちご

ぶっちゃけかなり美味しい。美味しいのかな……。美味しい……。多分……。いわゆるいちご牛乳味であり、いちごスムージーではない。後者を想像して飲んだらキレると思う。(父親がこういういちご味が嫌いだったっけなぁと思い出すなどする)わざとらしいあのいちご牛乳の香りがものすごい主張してくるが、目の前にあるのはディストピア飯なので正気にかえりそうになる。でも香りのゴリ押しで味覚から脳への信号をいちご牛乳に変換してくるからなんだかとってもいちご牛乳。すごい。

・ヨーグルト

良くも悪くもめちゃくちゃプレーン。最後に飲んだせいか、「イノラスのヨーグルトフレーバー」というよりも「イノラスのプレーンはヨーグルトっぽいんだなぁ」みたいな感想。他3種に共通する甘味酸味塩味油感をスッ……と納得させる感じ。栄養食って不味いって聞いたけどそんなでもないじゃん?ぐらいの、美味しくも不味くもない“納得”という味がする。味の変化が苦手だったり、逆に日によって好き嫌いが変動したり、選択するという行為そのものに疲れを感じているならヨーグルトだけ淡々と飲むのもアリかな?ぐらいシンプル。無難。

というちょっと珍しい食レポを残してそろそろ眠くなってきたので寝ようと思う。今日は立ったままだが、久々にレンチンおかずと米を一緒に食べたのだ。文字が書けるのは楽しいね。満足。

ほしリス。

くれろー。


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