コーヒーが好き。 でも
ブラックのコーヒーが飲めるようになったのはいつだろうか。
小学生の頃、母が飲んでいた冷めたコーヒーを口に含み、こんなものを飲んでいるなんて信じられないと思ったことは覚えている。
でもそれ以上に私は紅茶が苦手だった。お茶は好きでよく飲んでいたが、いわゆるフレーバーティというのか、ダージリンやアールグレイ、レモンティそしてミルクティも嫌いであった。
今もそこまで好きではないのだが、大人なので出されたら飲むし、ものによってはむしろ好きになれたものもある。大人なのでね。
高校生になって、テスト期間中などにスタバなどのコーヒーチェーン店に行くようになった。
でも私はそこではもっぱらフラペチーノなどのコーヒーもわずかに入ってるか入っていないかの甘いドリンクしか飲まなかった。
でもいつのまにかラテを買っていた記憶もあるし、なんならブラックコーヒーも飲んでいたような記憶がある。
きっとどこかしらで出されて頑張って飲んでいたら飲めるようになっていたのだろう。
私は比較的そういうシーンが多い方の学生であったと思う。
先生のお家にレッスンに伺って、どこかで試演会をやって、コーヒーや紅茶が出る。
そしてお砂糖ミルクの有無を聞かれると大丈夫ですとしか言わないタイプだ。
強がっているつもりもないけど、大人ぶっているのだと思う。
大人になった今もよく大人ぶる。大人なのに。
いつのまにかコーヒーが飲めるようになって、なんならコーヒーが一番好きな飲み物になった。
今でも選択肢で飲み物を選ぶときはコーヒーを選ぶ割合が高い。
大学生になってからはコーヒー屋でバイトを始めた。
もちろん甘いドリンクも変わらず好き。
でも
コーヒーはたくさん飲むものではない、ということが人生25年目にしてやっとわかってきた。
水分を人より楽にたくさん飲むことができるし、体が欲している。
(よく糖尿病を心配されるレベルだ)
カフェに行くと、作業させてもらったりするし、そもそも水分いっぱい欲しいなと思って大きいサイズを選びがちなのだが、そうすると
ブラックコーヒーはいつも飲みきれないor美味しくなくなる
そして、小さいサイズにしてみたら
ちょっと物足りないくらいの美味しいところで飲みきれる
ことに気づいた。
私にとっては大発見だったし、
割となんでも質より量と捉えてしまう私が
コーヒーが飲めるようになったときより一歩大人に近づいたな
と思った瞬間だった。
コーヒーが好き。でも、ちょっとが美味しくて好き。
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