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<Vol.255>頑張る人の稼働を止めることで組織はうまく回る

イソップ童話の中に「アリとキリギリス」があります。

アリがせっせと餌を集めていた夏に鳴いて暮らしていたキリギリスが、冬になって(食べ物が無くなって)アリの住処を訪れると、

「あなたは夏に鳴いて暮らしていたでしょ。ならば冬は踊って過ごせばいい」

と突き放されてしまうお話です(働かざる者食うべからずの教訓)。

こういった童話から「アリ=働き者」のイメージがありますが、もちろん全てのアリが働き者というわけではありません。

アリの巣を観察した実験によると、常に稼働しているアリは全体のおよそ2〜3割ほどにすぎず、その他はボーッと佇んでいたり、自分の体を掃除したりしている…という報告がなされています。

自然界は無駄なものが淘汰されていく選択制の世界です。

組織全体の生産性から考えれば、全てのアリが精一杯働いた方が効果的(生産性が高い=生存確率が高い)わけです。

ではなぜ「働かないアリ」が存在し続けるのでしょうか。

今日はこのことをテーマに考えてみたいと思います(トークのネタになる部分もあると思うのでぜひ最後まで読んでみてくださいね)。

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セラピスト特化型の人気コラムです。普段セラピストを教育する立場にある筆者が、セラピストとして大切なことをギュギュッとまとめてお届けします。

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