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本当の自分って、なんで出せないの?

『コルクラボガーデン』水曜日担当 すなふ です。

『コルクラボガーデン』とは、コルクラボのメンバーが書いたnoteを集めたマガジン。この7月からは、note部メンバーの日替わり配信が始まっています。

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そもそもコルクラボって?

ざっくり要約すると”コミュニティってどうやったら上手く作れるのか”という問いに対して、色んなことを試していく学んでいくコミュニティです。

突然コミュニティって言われても『なんやねんそれ・・・』って感じだと思うんですが、身近なところでいうと”コミュニケーション”と”コミュニティ”の語源は
▼commune(共有財産、共同体)
▼communis(共有)
で共通しています。

”コミュニケーション”とは何かを共有する行為のこと
”コミュニティ”とは何かを共有している集団のこと
を指している言葉なのだと、僕は解釈しています。

どちらも非常に近しい概念で、実際コルクラボ内で行われている議論もコミュニティ論というよりコミュニケーション論が多いような気がしています。
素敵なコミュニティを作るためには、きっとそこでなされる行為(≒コミュニケーション)を素敵なものに設計していくことが、最も理にかなっているんですね。

(コルクラボやコミュニティをもっと知りたい方は上記note参照)

僕がコルクラボにいる理由

自己紹介が遅れましたが、僕は広告の仕事(今は運用広告のコンサルですが、もう少しするとコピーライターになる予定)をしながら、声優事務所で研究生をしています。

あまり家族を居場所だと思えなかったり、自身が吃音を抱えていたりするバックグラウンドの中で、自分の言葉で感情を人に伝えることが難しかった背景から、こういう生き方を選択しているのですが、どちらも言葉や、その裏にある感情と向き合いながら生きていく職業だと捉えています。

でも、感情の発露のためには大きく2フェーズあって、
1.感情を自覚して、外に出すツールを磨くこと
2.安心して発露できる受け皿があること
のどちらもが必要不可欠だと思っています。

例えば芝居なら、表現を追っていくだけでは成り立たなくて、一緒に表現を作る座組・発表の場である舞台・観客が上手く組み合わさって初めて感情は最大限に発露します。
これは日常でも変わらなくて、自己分析だけやっていても所属コミュニティである家庭や会社側にそれを受け入れる土壌がなかったら、感情の発露は起きづらくなってしまう。
だからこそ、”居心地の良い状態ってなんなんだろう”、”再現性を持った居場所づくりってどうやってやるんだろう”という問いに関心があって、コルクラボに入りました。

コミュニケーションには2種類ある?

僕がしたかった”再現性をもった居場所づくり”に関しては長くなってしまうのでまたの機会に書くとしますが、関連するところで、居心地の良さを感じているときの自分と、そうでないときの自分は全然違っているなぁと最近思っています。

社会人になって、同年代から一番多く聞いた言葉が『本来の自分が出せない』ということでした。

人間は、人との関係値の間で自己が形成される極めて流動的な動物なので、新しいコミュニティに属すと今までの関係値が使えなくなり、”自分が出ない”という感覚に陥りがちです。
正確に言うと、本来の自分なんてものはなくて、全部自分なんですが、新しく出てくる自分に違和感を感じて仕方ないからこそ、そのような感情が湧いてくるのだと思います。

だから本来の自分が出せないと悩む必要はないんじゃないかと。
そんなもんはありません。笑

しかしながら、同年代の『本来の自分が出せない』には、新しい関係の中で出てくる自分に戸惑う部分の他に、関係自体がまだ望ましいものではない(もしくはそもそも望まれたものではない)ことから来る違和感が混じっている気がします。
あくまで仮説ですが、このとき、人はpull型コミュニケーションになっているのではと思っています。

”苦手な人だからあまり普通に接することができない”、
もしくは
”本当は仲良くなりたいのに遠慮している”
ときもあると思いますが、なんらかの要因で自己開示がしづらくなっている場合、人は全然違う人間になっている気がして、この感覚は本当に息苦しい。
自分は変容していくことは別にいいけれど、pullをpushに変えるために居心地のよい場を作っていくこと、これが最近の僕の関心事です。

P.S. 今のコルクラボのスローガンは
『あなたが、もっとあなたになる。』

この前身になった"あなたはまだ、あなたになれる"は、そんなことを考えながら書きました。

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水曜日担当は4人くらいいるので、次お会いするのは8月ですかね。
気になったらTwitterで話しましょう。笑

すなふ

読んでいただきありがとうございます。 頂いたお金は、書く際に必須となる、カフェラテとタバコ代にすべて使わせていただきます。 (禁煙治療費としてサポートなされる際は、その旨をコメント欄にお書きください。とても検討します。)