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【危機感持った方が良い】ジョージについて

おはようございます。皆様、いかがお過ごしだろうか。
俺は今年から福岡ソフトバンクホークスに加入した山川選手の調子が、いまいち上がってきていないことに関して危機感を持ちながら過ごしている。

そんなわけで今日はタイトルにもあるとおり、ジョージについて語ってみたいと思う。


ジョージ「全部お前のせいだよ」

X(旧Twitter)でバズったのは1,2ヶ月程前のことなので、既に知っている方も多いと思うが、ジョージとは「スポーツ経験の無い隠キャ男子はモテない」という格言を残した男性である。正直ツッコミどころが多々あり、ロジックとしては少々横暴ではあるが「運動経験ないしは筋トレ経験のある男性の方が、体感としてはモテる傾向にある」という主張については概ね賛同出来る。以前のオナ禁日記でも記載したとおり、筋トレや運動によるメンタル面の強化はある程度科学的根拠に基づいていると考えている。結果として自信が付いて前向きな思考が出来るようになり、対人関係において成功体験を味わうことが出来る確率は自ずと高まるであろう。
ただ今回俺が俎上に上げたいのは、こちらの動画である。

『全部お前のせいだよ』というタイトルで、主張としては以下のとおりだ。

「自らに起こる事柄全ての責任は己にある、自責思考を持て」

字面だけ見ると新入社員研修で見かけるような洗脳チックな内容だが、至ってシンプルな主張である。もう少し深掘りすると、「コミュ障や低学歴、ADHDであることの責任は全て己にある。周りや環境に責任転嫁するな」というような事を述べている。結論から言えば、この主張については部分的に正しく部分的に誤りである、というのが俺の考えだ。

誤りと感じた理由

まず誤りから指摘していこう。上述のとおり「コミュ障や低学歴、ADHDであることの責任は全て己にある」というのが彼の主張であるが、果たして本当にそうなのだろうか。例えば低学歴であることはどのように捉えるか? 本人の努力不足といった要因もあるかと思うものの、経済的に貧しく十分な教育を受けられなかったという可能性は考えられないだろうか。発達障害(ADHDやASD、LD)はどうだろう。発達障害というのは先天的な脳機能の偏りから生じるものであり、そもそもそこに「責任」という概念は当てはまるのだろうか。あるのは、先天的な脳機能の偏りという「結果」だけである。ではうつ病は? うつ病も長期的なストレスに晒されたことによって脳が発した危険信号という「結果」に過ぎない。加えて引き金となっているのはストレスという外的要因である。このように先天的・外的要因と努力不足等の怠慢を混同して論じることはロジックとしては不十分であり、誤解を招きかねないという印象を受けた。また自責思考を押し付けることで、真にうつ病や発達障害に悩まされている人々に対してある種の同調圧力をかけることとなり、心の安寧を脅かすことにもなろう。
また、冒頭で「財布を盗まれるのも己の責任だ」とあるがこれも誤りである。誰の目から見ても管理が杜撰であったというのならまだ理解出来なくもないが、そもそも窃盗は立派な犯罪である。この時点で盗まれた本人と犯人のどちらに責任があるかは言うまでもないだろう。これを見た時「ジョージは突然俺にぶん殴られても自責で済ませてくれるのか、良いサンドバッグだな」と感服してしまった
以上、まとめると「先天的・外的要因や犯罪等の法的に禁じられている物事まで自責で丸め込む必要は無い」と言うのが俺の所感である。

部分的に正しいと感じた理由

先に述べた通り、ジョージは動画内で発達障害やうつ病すらも全て己の責任だとしており、反感を買っているように思う。ただ彼が本当に伝えたかったのはそれだけなのだろうか。俺は下記内容こそが本動画の主題だと思う。

「周りや環境のせいにするばかりじゃなくて、一ミリでもより良くしようというマインドを持って、変えられる要素に目を向けろ」

適応障害に悩まされている俺に強く刺さった内容だ。俺自身、うつ状態になってしまったことは外的要因によるものであり、俺には何の責任もないと考えている。ただどのような事がストレスと感じていたのかを振り返ることはあっても、それ以上の追求は無意味である。大切なのは再度同じ状況に陥らないために出来る対処は何なのかということではないか。自分がストレスを感じにくい環境に身を移すことであったり、自分の苦手な事を把握した上で回避したり、可変的な要素に注意を向けることの方が余程生産的である。他責思考に陥るばかりで状況を改善するための策を講じないのは非常に勿体無い。そういう事を彼は動画を通じて伝えたかったのではないか。

終わりに

というわけで危機感ニキことジョージについて雑感を述べさせていただいたが、彼の主張自体は賛同出来る箇所も少なくない。ただ極端な表現を用いたりや煽り口調であること、主張の根拠が非論理的であったり不十分であるために、言わんとしていることが上手く伝えられていないだけだと感じる。
最後に、何故だか分からないが彼を一目見た時、野獣先輩を思い出してしまった。

ではまた


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