皆さんこんにちは、ラグマスター（ラグハウスの親方）のPikaichiです。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さり有り難うございます！！

日本昔ばなし　油騒動の巻

昔々、ある所に、強い不安を感じ無言の圧力に弱い人達が沢山住んでいましたとさ。その人たちは油不足の影響でチリ紙が売り切れてしまうという噂を信じ、薬屋さんや雑貨屋さんにちり紙を買い占に行きました。その結果、薬屋さんや雑貨屋さんには、開店前から長い長い行列が出来てチリ紙は在庫切れになりましたとさ。このにほん昔ばなしは、昭和４８年に起きた油衝撃のお話です。

そして令和２年にも同じような行列が、その先で売っていた物とは・・・・そうですマスクなのでした。

不安症で同調圧力に弱いのは日本人の特徴のようです。皆が通常どうりに必要な分だけ購入すれば、在庫切れになったり、行列が出来たりせずに皆に行き渡るはずなのですが。なにせ、当時の総理大臣までがちんけなマスクを作って不安を煽る始末ですから！

何でこんな話をしたかと言えば、現在はそのマスクがバンバン捨てられているからです。あれだけ開店前の早朝に、そして寒い中で行列してまで買ったのに、いったんマスクが豊富に供給されだすと、途端に新品の未使用マスクがバンバン捨てられる様になってくるんですよ。

勿体無いったりゃ有りしない！私は昭和35年生まれなのですが、小さい頃には親やお年寄りから、物を粗末にするとバチが当たるよとよく言われたものです。時代が違うと言われそうですが、物を粗末にしない事、もったいないと思う事こそSDGｓそのものではないでしょうか？

皆さんあの当時のマスクの価格を覚えていますか？その他にも除菌タオルや消毒液まで、ネットショップなどでは通常価格の２０倍ぐらいしてませんでしたか？

あの当時の事を考えたら、マスクを無駄遣いできませんよね、ましてや新品のまま廃棄するなんて考えられませんよ！

日本人ってなんでこんなに熱しやすくて冷めやすいんですかね、その上過去の出来事や顛末から何も検証せず、その失敗から学ぶこともしない。

最後に何故この様な買い占めやパニックが起こるのかを、もう一度検証してみましょう。

強い不安を感じるひと（日本人は生得的に多いとされる）がいて、このひとたちはなにかしないと不安を抑えられないので、SNSで訴えたり（この当時コロナに関するフェイクニュースが沢山あった）、マスクやトイレットペーパーを買い占めたり、目の前にある機会に飛びついて積極的かつ衝動的に行動するそうです。

やはり世の中には「同調圧力に弱いひと」が、こちらはかなりの割合でいて（やはり日本人は生得的に多いとされる）、「不安感が強いひと」に引きずられて同じ行動をします。この同調性は、「群れる」ことがもっとも効果的な生存戦略だったことから進化論的に説明できるそうです。

こうして多くのひとが同調するようになると、冷静で知的なひとも、自分も同調しないと不利になると合理的に判断して大衆に追随するようになるそうです。

⚠ちなみにマスクは、新品、未使用、使用済み、不織布製、布製を問わず、すべてリサイクルする事は出来ません！燃やすゴミとして処分して下さるよう、宜しくお願い致します。

▼マスク騒動顛末記の動画はこちらから。

🍀ラグハウスとは🍀

ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事で、和名は襤褸屋（ぼろや）です。ラグハウスでは、回収された古着を主に次の３種類の用途に選別しています。
①ウエスの原料（工業用の雑巾）
②反毛の原料（フェルトの原料）
③中古衣料（国内国外向け古着）

🍀このブログをお読み頂く上での注意点🍀

私のブログや記事の中では、古着や古布、古繊維の事を総称で古着と表記したり、またリサイクルやリユースの事を総称でリサイクルと表記している事が有りますのでご注意下さい。そして、その古着をリサイクルする業者の事を、ラグハウス（Rag House）またはボロ屋と表記しています。

また、古着のリサイクルについてのご意見や疑問、ご質問などが有りましたら、コメント欄より是非お寄せください。丁寧に分かりやすく返答させて頂きます。

▼Rag House TVのYouTube動画はこちらから！

★フェイスブックで【古着とSDGｓ】と言う、古着のリサイクルを考えるコミュニティーを運営しています。古着やSDGｓに興味のある方は、是非ご参加ください。

▼古着とSDGsのホームページはこちらから！

Rag House TV          Facebook 
    Ameba                         Twitter     
YouTube       TicTok　  Tumblr