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美しく老いる ー幸福の三つの条件ー

日本アドラー心理学会誌『アドレリアン』第2号 1985年8月
巻頭言「美しく老いる」野田俊作 より。
ラジオで、その一部を読んでみました。

今日、野田先生の訃報を受けました。

私は1990年代、30歳代のはじめにアドラー心理学に出逢って、30年近くになります。
先生には、ずいぶんお世話になりました。
講座、ワークショップやカウンセリング。歩き遍路。瞑想会。講座の前後のごはん。講座の勧進元もやったな。佛教大学のスクーリングもご一緒したり。

その頃は、今のように、アドラー心理学が(名だけは?)流行りのように多くの人に知られるようになるとは、とても想像できていませんでした。


今年は、縁ある人の逝くことが重りました。

影響を受け、敬愛し、一方で、厄介もあり、それらを含めて、彼/彼女なしでは今の私がこの私ではなかった、と確かに言える、私にとってそんな人たちが先に逝きました。

生きて、意識があって、身体が動いて、
それらが与えられている間に、
すべきこと、できること、したいこと。

といって、
自分を追い込むことでもなく、
そのときできるMaxに愉しみ、
そのときできるMaxに働き、
踊りまくっているうちに枯渇して倒れて果てるような
そんなふうに老いるのも
私にとって「美しく老いる」ことだろうか。

もしかしたら
思うように身体が動かなくなり
脳の機能も働かなくなり
痛みや痒みや痺れやに苛まれ
それでもなお「美しく老いる」循環のなかに
何らかのかたちで在りうるだろうか。

還暦を迎えた今年。
「老いる」ことをひとしおに
感じています。

おやすみなさい。

ありがとうございました。

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トップ画像の『アドラー心理学トーキングセミナー』は絶版ですが、『アドラー心理学を語る』シリーズとして再版されて手に入ります。


日本アドラー心理学会の学会誌『アドレリアン』掲載論文の一部はこちらで公開されています。ここで読んだ巻頭言も。

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