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ゲーム歴史と随筆と・徒然なる話

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ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(1)

ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(1)

ハナヤマにはPIECE (ピアス)というゲームを1974年頃(推定)に販売していた実績があります。
トミーポケットメイトの「ソリテア」の販売期間と、かぶっています。
だいたい同じ時代に販売されていました。

PIECEとは、どう考えても「ピアス(耳かざり)」という意味の英単語です。
どうしてこの名前だったのでしょう?理由が想像できません。

***

この年代は、ハナヤマの家庭盤シリーズ(ダイヤモ

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ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(2)

ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(2)

ハナヤマのPIECE (ピアス)の続きです。

5:チェッカー 2 players
勝利条件:
相手のキングを取るか、あるいはキング以外のコマ8個をすべて取るかどちらかで勝ち。
初期配置:

遊び方:
黄色と青色とが両者のキング。キングはタテヨコナナメ8方向に進むことができる。ジャンプも同様に8方向。
赤や緑のコマは、前方と横とを合わせた5方向にしか進めない。
(後方に進めない)
コマの動かし方は

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今日は、先日書いた記事の「デリンジャー現象」と思われる事象がありましたね。さらに、太陽フレアの影響によるオーロラも北海道で見えましたし。
https://note.com/rajkmer_mango979/n/n1be926829fe7
なんか、自然すごい。

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(1)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(1)

今日の記事は、北アフリカ地方で遊ばれている伝統ゲームの紹介になります。

私こと「ラジくまる」は、今も&将来的にも「伝統ゲーム」のルール紹介記事を、ただ淡々と書くことはない、と思います。

そういったコトは「古典ゲームの研究家」さんたちが既にやり終わってます。同じことを繰り返すのって、ホントに「邪魔くさい」というのが、私の基本的な考え方です。

ラジくまるが「伝統ゲーム」を記事として扱うのは

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(2)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(2)

昨日の記事からの続きになっています。

Seegaのゲーム盤は、エジプトの超有名な遺跡「カルナック神殿」(紀元前1500~1100年)からも発見されています。
いや、発見されましたって言っても実のところは、遺跡の石材に何か尖ったモノを使って5x5の正方形のゲーム盤がキザミつけられていたのですけれど。
しかもそのキザミは、カルナック神殿の建造年から数百年以上経過した後に行われたものであることも解析済

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(3)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(3)

さて、こんどはハナヤマ社さんの話題に移ります。
ハナヤマ社は、かなり昔から「シーカ」というゲームを販売しています。
シーカは、それ単独で発売されたことは一度もありません。

必ず「6種類のゲームが遊べます」などといった形式、すなわちボードゲームの「アソート製品」の中にひっそりと添えられる形式で販売されていました。

失礼。
「いました」ではなくて、現在も販売されています。

ハナヤマ社にとっては

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(4)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(4)

昨日からの続きです。
年代を追いかけながら調べなおしてみたところ、ハナヤマ社の創作ゲーム「シーカ」のルールは、長い年月をかけて、とってもゆっくりと変化していたこともわかりました。

ハナヤマさんの「シーカ」は、だんだん「シーンカ」してる・・・なんちゃって。

どうして「次第に・ゆっくり」ルールを変化させる必要があったの?
なぜに?と、私は思いました。
その背景事情は何だったのか?
想像してみる

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(5)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(5)

HANAYAMAさんの「シーカ」が、どうしてルールが徐々に変わっていったのか、その変化の理由を考察してみました。

*以下は、単なる妄想 hallucination です。何も裏付けや証拠のない、ヨタ話です。

***

1974年ごろのこと。ピアスという名前で、ポケットゲームを発売することが決まりました。
発売にあたり、ゲームのルールを8種類以上、とにかくたくさん詰め込まねばならないことが、えら

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(6)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(6)

昨日からの続きです。

今回の商品では、ソリティアのゲーム盤に、コマがタテヨコの4方向しか動かないことをはっきり示す目的で、タテヨコの補助線を描いてしまったのです。

こんな見た目のゲーム盤なのに「コマはナナメ移動できます」というルールを添付したら、消費者の怒りを買います。そんなことは絶対にできません。

ユーザーの利便性を上げるつもりで何気なく描いた補助線が、まさか自分たちのクビを絞めあげるこ

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8角形の☆(1)

8角形の☆(1)

本日は「数学の余暇」的な話です。
お子様の「夏休みの自由研究テーマ」とかで、今日の記事を利用いただけると、とても嬉しいです。

まず、この図をご覧ください。

いつも見慣れている☆の「五芒星」と違って「正8角形」からも星形が作れています。
よく考えると、これって不思議なことですよね。

正5角形や正7角形ならば、容易に(容易に?)☆が作れるのは想像できるんですが、正8角形って、頂点の数が「偶数」で

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8角形の☆(2)

8角形の☆(2)

昨日からの続きです。
表にまとめて示した一覧をもとにして、法則性を考察&一般ルール化すると以下の通りにまとめられると思います。

☆奇数について
5角形以上に大きな「正(2n-1)角形(奇数角形)」では、必ず☆が描けます。

ただし、正9角形とか、正15角形みたいに「約数を持つ奇数」(3とか5が約数に相当します)では「約数角形」において正六角形の時と同じことが起こります。

*言葉だけでは説明し

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8角形の☆(3)

8角形の☆(3)

まだ続いております。3本目です。

正8角形にはもう一つ紹介すべきものがあります。
(8-3)のカタチを使ったパズル製品がありました。あんまり有名じゃないみたいですが。

ソラントーパズル   solo play
勝利条件:
8個のストーンを全て置けたら勝ち。
用具:
パズル盤
8個のストーン

遊び方:
何も置いていない状態からスタート。
ストーンは●印がある場所に置く。
ストーン1個を任意の●

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面心立方格子をボードゲームに応用しよう(2)

面心立方格子をボードゲームに応用しよう(2)

続きです。

Gigamic社の「Inside」は、まちがいなく(1)で紹介した「平面的」コンポーネントによってゲーム内容の再現が可能です。
もっとはっきり言ってしまえば(1)でご紹介したZenithの4種のゲーム盤のうち三角形のやつを使えば遊べますよ、という事です。
Insideは現物を持っていないため、ルールは正確には知りません。「だいたいのルール」はこんな感じだそうです。

Inside 2

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面心立方格子をボードゲームに応用しよう(3)

面心立方格子をボードゲームに応用しよう(3)

続きです。

とあるパズルの話をします。
ボドゲファンの皆さんには「パズル?じゃあ自分には関係ない。」として、切って捨てようと思った人もいるかもしれません。
でも、「新しいゲームアイデア」のネタとしてご利用いただける予感がしております。ぜひご参考にしていただければ&そのために、まずはお目通しいただかないと。と、希望する次第です。

さて、Smartgames社に「IQ-Perplex」というパズル

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