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旅先での過ごし方③アート鑑賞 【旅#003】【ART#001】

今回は、旅のメインになることも多い「アート鑑賞」のお話です。

旅先での美術館へは、企画展が目当てで行くこともあるし、美術館そのものが気になっていて、展示内容に関係なく行く場合もあります。

今までのすべてをここで書くことはできないので、まずはざっくり…後ほど少しずつ思い出しながら、書いていけたらいいなと思います。




きっかけは、大地の芸術祭


私がアート鑑賞が好きになったきっかけは、はっきり憶えていて、それが『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2009』です。

それまでは美術よりも、舞台鑑賞が好きでした。自分が舞台をやっていたこともあり、大小問わずでいえば、週1ペースで舞台を見に行ってた時期もあります。(今は年1回も観に行っていないのですが…)

2008年夏までは東京で暮らしていて、美術好きな母と年1くらい東京で会うタイミングがあったので、その時に一緒に美術館に行ったり、ファッション系や仏像系の展覧会には、ひとりでも行っていたのですが、「趣味は美術鑑賞です!」とは言えないレベルでした。

そんな私をアート鑑賞の世界へ導いたのは、OZmagazineのアート特集です。調べたら、2009年7月号でした。「大地の芸術祭」「トリエンナーレ」「現代アート」「草間彌生」といったワードをその雑誌で初めて知り、Instagramも、“映(ば)える”もまだ無いときに、「この作品を見に行きたい、写真に撮りたい」と思いました。

2009年当時は栃木の実家に戻っていたので、芸術祭へは車で向かいました。雑誌に載っていた作品を中心に見て回ったのですが、作品が里山のけっこう広範囲に散らばっているので、車で行けたのは良かった。夏・秋合わせて3回行くことができ、里山での開催だからこそ、見える景色が季節によって違って、そこがとても良かった。

遠出をしてまでもアートを観に行って良かった、楽しかったという体験が、その後に続いたのかなと思います。


十和田市現代美術館・奥入瀬渓流ホテル


2010年に両親と二泊三日の東北ぐるり旅をした時に「十和田市現代美術館」と「奥入瀬渓流ホテル」に行けたのも、我ながらナイスタイミングでした。

大地の芸術祭を知ったタイミングで、十和田市現代美術館のことも知り、行ってみたいけど場所がなぁ…と思ってたところに、家族で東北へ行く話が出たので、それならば!と、すぐ行きたい場所候補に入れてもらいました。

常設のものでもワクワクする作品ばかりなのに、ちょうど企画展が草間さんの時だったので、商店街にもドットが貼られてりして、ラッキーでした。

草間さんの、作品だけではなく、パーソナルな部分を知ったのも、このときが初めてでした。年齢だったり、小さい頃から世の中ドットに見えていた、とか。この記事を書いてる24年2月現在、94歳で今なお精力的に描き続けていると聞くと、画狂老人卍こと葛飾北斎を超えているのではないかと思えてきます。

それから、奥入瀬渓流ホテルに泊まることを決めたのは、渓流を散策するのに場所が便利だったからで、岡本太郎作品があることは後から知りました。めちゃめちゃ素敵空間で、大暖炉“森の神話”を感じながら新緑を見つつ、コーヒーミルをゴリゴリしたり、芸術的なリンゴスイーツを食べたこと…実はほぼ忘れかけてたのですが、mixiの日記を読み返しにいって思い出しました。

当時、岡本太郎はさすがに知っていたし、東京在住時に青山の岡本太郎記念館へも行ってるのですが、最初に読んだ著書が少し難しくて、途中で挫折してしまいました。実家には残っていると思うので、いつかまた読みなおせたらいいな。


瀬戸内国際芸術祭


大地の芸術祭は「トリエンナーレ」、つまり3年に1度開催されているのですが、2009年の次は2012年開催…私はその年の春から京都在住になったため、情報として追ってはいたものの、越後妻有の地まで行くことは叶いませんでした。

その代わりというわけではありませんが、西日本でも有名なトリエンナーレが2010年からスタートしていて、2013年からはそちらにお世話になっています。

それが『瀬戸内国際芸術祭』…通称 “瀬戸芸” です。

2013年、2016年、2019年、2022年と行けてます。会期が、それぞれ春・夏・秋とあるのですが、春は毎回行けてて、秋は一度も行けてません。夏は、行けたり、行けなかったり。1シーズンに2回行ったこともあります。

瀬戸内で開催とは、会場が瀬戸内海に浮かぶ島々+高松港や宇野港ということなので、移動手段として船がたくさん出てきます。そこが大地の芸術祭との1番の違いですし、海なし県で生まれ育った私にはなによりも刺激的。

「ベネッセアートミュージアム」「地中美術館」「豊島美術館」他、ひとつひとつの作品を見るだけでなく、素敵な美術館に訪れることができるのも嬉しいです。


岡田美術館


喜多川歌麿の雪月花3部作のひとつ「深川の雪」を見たくて、開館して結構すぐに行きました。関西から箱根はそれなりに行きにくい場所でしたが、他の展示物も建物も素敵+久しぶりの箱根が楽しくて、わざわざ行ってよかった〜という思い出です。

箱根といえば、初箱根のときに行った「星の王子さまミュージアム」が、昨年3月末で閉館となってしまったそうで、あのとき以来行けてないのに、めちゃめちゃ寂しいです。

また、ずっと気になりながら未だに行けていない「箱根彫刻の森美術館」を筆頭に、箱根には気になる美術館がたくさんあるので、いつか母親を誘って箱根の美術館巡りができたらなと思います。


大原美術館


直島の民宿で一緒になった人が、ここを大絶賛しているのを聞いてから、ずっと憧れていまして、初倉敷のときに行くことができました。

民藝にハマりだした頃だったので、こちらの工芸館でワクワクした後、近くの倉敷民藝館にも行けて…倉敷最高でした。


奈義町現代美術館


こちらは昔、Lmagazineの表紙にもなっていて(庭園特集の時だったかな?)気になってはいたものの、場所的になかなか行けないよなぁと思っていました。でも、広島から京都までトコトコ18きっぷで帰って来る途中、津山線沿線に泊まることになり、津山、その後に奈義町へ行くことが叶いました。

しかも、ちょっとした縁で、地元の方に花火大会に連れて行ってもらい、予定外の延泊をしたりもして、かなり思い出深い旅になりました。


大塚国際美術館


昔、友達がハマってて何度か行ってる…という話を聞いたときには、そんなに気に留めてなかったのですが、実際自分で行ったら、めちゃめちゃ楽しいところでした。アートコスプレで、絵画の中に入ったような写真が撮れる、みたいのも楽しかった!

広いし、作品数多いし、細かく見出したら、時間がまったく足りなくて、そりゃ何度でも行きたくなるな、と思いました。


足立美術館


20年以上も日本の庭園ランキング1位に君臨し続けているので、そりゃ行きたいよ、とずーっと思ってたのですが、昨年、JR西日本のサイコロきっぷのおかげで、ようやく行くことができました。

違う季節の景色も見たいので、方面的には同じ植田正治写真美術館(冬季休館で行けなかった)と併せて、また行きたいと思っています。


一生に一度は行くべき美術館15選(byTRIPROUD)


本当にまだまだ書き足りない気持ちはあるのですが…ひとまずこの辺で。

最後に。よくいろんな媒体で「今行きたい◯◯◯」みたいな記事がありますが、いちばん最近見たやつを参考にさせていただき、現時点での記録と行きたいリストを兼ねたいと思います。

一生に一度は行くべき、美しすぎる美術館15選
【徳島】大塚国際美術館 ✅
【神奈川】箱根彫刻の森美術館 〈未〉
【鳥取県】砂の美術館 ✅
【静岡】MOA美術館 〈未〉
【石川】21世紀美術館 ✅
【愛知】三河工芸ガラス美術館 〈未〉
【香川】豊島美術館 ✅
【松本】松本市美術館 ✅
【香川】ベネッセハウスミュージアム ✅
【岡山】奈義町現代美術館 ✅
【京都】陶板名画の庭 〈未〉
【愛媛】タオル美術館 ✅
【香川】地中美術館 ✅
【兵庫】兵庫県立美術館 ✅
【岐阜】多治見市モザイクタイルミュージアム ✅


京都に住んでおきながら、なぜ、陶板名画の庭に行ってないんだ💢
今年の春の間には行きたいと思います。

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