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死後があるとするなら、一生頑張れる(短い小説)

存在意義を承認におく

それが普通の考え

むしろ人間的にそうなってる

これを逆に使えないかな

頑張りのための目標として

その人に認められることにする

認められるために頑張るだと

認められたらそこで終わるでしょ

だから「あなたに認められるために頑張る」と自分で決めて

その人には「私のことを絶対褒めないでください」という

どれだけ評価されても

あなたは私を認めないでください

「すごいと周りは言うけれど、

私にはわからない」とずっと言っていて欲しい

認められるためにもがくことが

自分自身の存在意義になるから

だから認めないで

認められないまま生を終わりたい

認められないまま

その人が亡くなってしまうかも知れない

じゃあ認めてもらえなかった君というのが

自分の心に残る

その君のために頑張る

どれだけやっても認められないんだけど

その答えは聞けないんやけど

死後があるなら死んでから褒めてよ

この生が終わってから

最後の最後で評価して

「よく頑張った」と

君は言うんだろうね

じゃあ「約束破ったね、笑」

って言ってはち切れんばかりに笑うから

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