休まらない。それが正直な感想だ。株高のニュースを見たり、最近の流れで投資をしなくてはいけないのではないかムードにおされ、投資に目を向け始めた２０２１年だが、とにかく気が休まらない。まだ投資そのものはやっておらず、いったいどういう世界なのか知るため経済ニュースやら金融関係のYouTubeなど見てきたが、やれ日銀が株を支えているから今が買い時だ、いやはや最近購入方針を変えたから株が下がったやら、はたまた個人投資家の逆襲で乱高下が止まらないなど、加えてもう株が実体経済を表さなくなったなど毎日変わる情勢、そして情報に関してもインデックス投資で十分だ、いやそれでは不十分だと日々振り回されてここ数週間ニュースを見なくなってしまった。今でも状況は変わり続けているのだろう。どこかで味わった経験だな、と思いを馳せるとそうだ、これは健康番組に似ているな、と思った。一時期ピスタチオはガンを発生させると言われていたが今は何も言われていない。今はソーセージが危ないと言われているが、過去にはいくつもの食材がやり玉にあげられた。昨日の番組では野菜中心の生活をしろ、次の日は肉中心の食事にしろ、そのまた次の日は地中海料理を見習えと日替わり弁当のように提唱される健康情報に翻弄され、また世間も私と同じように振り回されているのかブロッコリが特集されればスーパーからブロッコリが消え、また別の日に納豆が取り上げられれば納豆コーナーに人が殺到するという状況が毎日のように起こっていた時もあった。とにかく正解が分からない迷路に放り込まれるような感じである。今は健康情報には惑わされなくなったのか「毎日バランスよく食べていればいいよね。」という心構えになった。それは皆も同じなのであろう。テレビの放送の後に特集したものが消えるというのは最近出会っていない。ただコロナ出始めの頃の買い占め現象も記憶に新しい。ティッシュがなくなるという噂で皆も私も血眼になって買ったし、イソジンがいいと聞いたら命がけで手に入れようとした人たちもいたであろう。今は落ち着いているが、メディアが報道するものに対して私たちはものすごい影響を受けている事が分かる。そのメディアが誰にコントロールされているのか、何の目的で発信されているのかという事も念頭に置かないといけないな、と最近の遅い気づきに押されもう少し大人にならなくては、と思いながらもテレビから流れる新商品に目を奪われている自分がいた。

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