あなたは、嘘を吐(つ)いたことはありますか？

嘘には、
やさしいものもあれば、
卑劣なものもあります。

バカ正直ではいられない時や、
その場を凌ぐために必要な時もあります。

多かれ少なかれ、
完全に嘘のない世界で生きている人はいないでしょう。

ただ、
自分にだけは嘘を吐かないで欲しいのです。

自身に吐き続けた嘘は、
いつかあなた自身を見失わせる。

一時を取り繕うために吐いた嘘が重なり、
自分の本当の気持ちが埋もれてしまった時、

あなたは誰でしょう？

こんな話題を挙げたのは、
自分自身に思い当たるところがあるからです。

何が食べたい？
好き嫌いはないから、あなたに任せるよ。

何処か行きたいところある？
私は一緒だったら、どこでもいいよ。


良く言えばこだわりがなく、
悪く言えば主体性がなく。

そんなやり取りをし続けてきたことを不意に思い返して、

本当に私はそれを食べたかったの？
本当に私はそこに行きたかったの？
本当に私はそうしたかったのかな？

自問すると、

特に食べたいものではなかったかも。
無理に行きたい場所ではなかったかも。
場の流れに任せて頷いただけだったかも。

嘘を吐いてきたつもりはないけれど、
場の雰囲気を壊さないために、
自分の本音をちょっとずつ、
無視していたのかもしれない。

そうして、
無意識のうちに諦めて、
小さくなる自分の声に気付かないまま、
自分はどうしたいのかがぼやけてしまっている。

そんな自分にひやりと。

それでも、
自覚できたことを幸いと捉え、
少しずつでいいから、
自分の声を拾ってあげたいと思っています。

小さくなりすぎて、
時間が掛かるかもしれませんが、
自分の声を聴けるのは自分しかいません。

あなたは誰でしょう？

自分に嘘を吐いてはいませんか？

20220224Tweet『嘘』/同日加筆