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グリーフケアとは

本当の意味でのグリーフケアとは、どういう意味を持つのだろう

グリーフとは深い悲しみという意味を持つことは「遺族」になった時に出会う言葉かもしれない

Peanuts(Snoopyのコミックタイトル)のチャーリーブラウンがよく

grief(はぁ....)とため息をつく場面がある

英語圏や欧州などではグリーフサポートとして保険適応であり、知ってる人もいるかもしれないが「霊気ヒーリング」も何と、保険適応である。それほど大切な人を失った遺族へのケアは手厚い

大切な人を失った瞬間は深い喪失感に見舞われ、特にその数ヶ月後、数年後が最も深い悲しみが遺族を襲う

周囲の人にとっては「過去にこと」本人にとっては「悲しみが深くなっていく時間」なのだ

アメリカや欧州がグリーフケア、グリーフサポートに力を入れるのはちゃんとその意味を分かっているからではないだろうか

専門職(日本では各団体が設けている資格しかない)のグリーフサポーターがいくら一生懸命テキスト通り人に寄り添ってもその悲しみは消えることはないと思う

以下、横山聖美さんのレポートから抜粋

“アメリカにおけるホスピス・緩和ケアとグリーフサポートの実際 ~ニューヨーク緩和ケア視察研修を通して~
My Experience of Observing Grief Support in American Hospice and Palliative Care by Joining a Study Tour to New York
横 山 聖 美† Satomi YOKOYAMA
要旨 わが国の医療機関で行われるグリーフサポートへの示唆を得ることを目的に研修に参加した。アメリカ
のホスピス・緩和ケアの中でグリーフサポートは保険適応されており、医師、ソーシャルワーカー、チャ プレン、ボランティアなど多職種が担っていた。アメリカでは、人種や宗教の多様性から、様々な対象特 性に合わせた遺族のためのサポートグループが継続的に開催されており、遺族が自ら選び取れるシステム になっていた。わが国の医療機関で行われるグリーフサポートを主に担っているのは臨床看護師であるが、 専属業務ではなく、遺族の多様なニーズに対応できていない現状がある。また、グリーフサポートに関わ る専門的な教育システムや、専門職種が不足していることも課題である。本研修を通して、わが国におけ るグリーフサポートを誰が担うことが適切なのかを含めた検討と共に、現在グリーフサポートを担ってい る臨床看護師への教育的支援の必要性が示唆された。
I joined this study tour to gain some suggestions for grief support provided in Japanese medical institutions. Grief support is reimbursed in American hospice and palliative care, provided by interdisciplinary professionals such as doctors, social workers, chaplains, and volunteers. Due to America’s racial and religious diversity, various support groups suited to specific needs for the bereaved family are continuously held, so they can choose their own one. Bereavement support is mostly provided by clinical nurses in Japanese medical institutions, however in reality, they may not respond to various needs of the bereaved because nurses cannot serve them exclusively. Also, there are two issues to be solved; lack of educational system for professional grief support andshortageofsuchproviders. Throughthisstudytour,thereisaneedtobewhoplaysagrief support in Japan to consider whether appropriate. And, the need for educational support for clinical nurse plays a grief support has been suggested.
† 天使大学看護栄養学部 看護学科 (2015年3月20日受稿、2015年6月26日審査終了受理)”

全文を読みたい方は↑のファイルを開いて読んで欲しい。とても興味深いレポートです。

「寄り添う」って本当の意味では何だろう
結局エンパス(人の感情を自分のことのように感じる能力)が1番必要なのではないか

エンパス能力だけあれば良いとは勿論思わない
心理学も精神的な構造の知識も必要だと思う
その基礎があってこそのグリーフケアと言えると思う

けど人の感じ方、性質、家族構成、環境、家族や友人関係によって全くケアやサポートの仕方も変わってくる
例えば夕食に誰かを招くときに焼肉やすき焼きなら大丈夫だろうと思って用意してもお肉が食べられない人かもしれない
だから招く前に何が食べられないかを確認することは大切なことになる

グリーフケアやサポートは「何日、何ヶ月、何年」で完治します、と期限のきれるものではない

周囲の人のサポートがあってこそ、何よりもその人自身が乗り越えていこうという気持ちが大切なのだと思う
その乗り越えることも拒否し、周囲からみたら「いつまでそんなこと言ってるの」と思われる事もあるかもしれない
もし、そんなことを何気ない会話の中で言われたら文字通り「傷口に塩」になってしまう

私の母が亡くなった時、区役所に行って届出をと思い、係員のひとに聞いて案内されたのは

おくやみコーナー

初めて訪れるところ

一通りの事務作業を終えて役所の人に渡されたパンフレットの中に「遺族の会」他、グリーフケアのコミュのフライヤー

分かってはいるけど軽いショックを受けた

あなたは今日から「遺族」です、と宣言された
と思った

その時は行こうとも思わなかったし、それどころか誰とも話したくなかった
電話にも殆ど出なかった

スーパーや百貨店にも行けなかった
全て母のことが蘇り、辛くなるばかりだから行きたくなかった
ネットスーパーに頼り外に殆ど行かずに済ませた
いくら自分が食べたくなくても夫のご飯は作らなければいけない

遺族の気持ちはそんな感じなんだと思う

このnoteのblogの中で私は様々な悲しみに向き合っている人の記事を読んだ

どんなに辛いだろう.....

コメントするのも「すき」するのも躊躇してしまうほどの記事もあった
みんな人には話せないこと
心に浮かぶ言葉をblogにしているんだなぁと思い、私もそうすることにした

私の記事を読んで「えぇー」と思った方ごめんなさい🙇‍♀️

でも私はこれからも心に浮かんだ言葉を投稿していこうと思います。

すみません。

医療従事者ならグリーフケアを学んでいるとは思う。けどちゃんと学んでいる人はどれくらい居るだろうか。ターミナルケアにたちあう事になる看護師さんや社会福祉士さん、そして介護職員関係の人にもグリーフケアの講習や実習などまだまだ足りてないのではないだろうか

ちゃんと資格持ってますけど?

と、いう方ごめんなさい。

私が見えてないだけなのかもしれない

私自身も「遺族」
けどグリーフサポーターになる為の講習を受けて、アメリカ現地へいって学んで来たいと思う

いつか「誰か」を支えることが出来ればいいな
そして何よりいつか私自身が自分の悲しみを乗り越えていける日がくれば、と思う

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