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摩訶不思議な深層心理

人の心の奥深くは、まるで深海のような闇に閉ざされた
摩訶不思議な存在だ。

先日、あるきっかけで知人のイベントに参加をしようと
思い、オンラインでの会話の中で、
そのことを知人に告げた。
そのイベント会場は、私のところから2時間ほどかかる
遠方であったため、彼女は
「いやいや、またそちらでも開催するので、
こんな遠方まで来ていただかなくてもいいですよ。」
と、遠慮をした。
その時、わたしは「あ、やっぱり押しつけがましく
迷惑だったかな?」と次の瞬間に辞退をしようと
思ったが、

しかし、次の瞬間にそのオンライン上に居合わせた
別の知人から、
「本人が行きたいって言ってるんだから、
行かしてあげなよ。」
とつっこみが入った。

その時は単にちょっとうれしかっただけであり、
結局、そのイベントにおじゃまをさせて
いただくことになったのだが、

その当日、イベントを主催した彼女と話をして
いるなかで、
その先日のやり取り件がでたそのとき、
突然大きな感情の波が込み上げてきたのだ。

「どうしたの?目がまっかだよ。」
と彼女は聞いてきたが、
わたしは、「花粉なのかな?目がかゆい。」などと
ごまかしていたが、
(どうでもよいが、まだこんな陳腐な「男は
人前で涙をみせてはいけない。」などの
固定観念・ブロックがあることに気づいた。
さっさと手放せ。)
心の中は、謎の(ただし完全な不快感ではなく、
基本的に心地よい感情だが、もやもや感もある)
しかもかなり激しい感情の波に襲われていた。

その後も、その「行く前のエピソード」を目にしたり
聞くたびに、激しい感情の波とともに涙が
あふれ出てくる現象
に襲われていた。

たしかに、あの時別の知人に助けられて
うれしかった感情はあったが、そこまで
激しく心を揺さぶられるようなことでもなく、
「なんなんだ、これは?これは『徹底的に
深掘りをして、その原因と向き合いなさい』、という
ことなんだな。」
私はそう思い、観念し、内観をすることにした。

自分の心の内側奥深くをずっと探っていくが
始めはなかなか見えてこなかった。

しかし、それは私の目の前に突然現れた。

とてつもなく巨大な恐怖の感情と、そして
次の瞬間に得も言われぬ暖かい愛に包まれた
感覚
、そんな両極端な気持ちがまるで
津波のごとく押し寄せてきたのだ。

私は、瞬時に何が起こったのかがすべて感覚で理解を
した。

私は、以前どん底の状態を経験し、誰からも
受け入れられず、自らも受け入れずあと1歩で生死の
境を超えるか超えないかの経験をしてきた。
そこから、1つ1つ心の問題をクリアし、克服をして
今に至っている。

そんな経験から、イベント主催者の彼女から、こんな
遠方に来なくていいよ、と言われた瞬間に
自分自身が完全否定をされたような、以前の死の淵を
さまよった感覚がよみがえってきたのだ。

これは、精神分析学・臨床心理学でいうところの
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の一種と思われる。
大きな事件事故に巻き込まれたりなど、
通常の範囲を超えた極端なストレス・恐怖などを
経験すると後々突然のパニックやうつその他の
症状に襲われるというものだ。
そして、別の知人の一言で今度は、全否定をされた
自分が、完全な愛で受け入れられたと心がうけとめた
ということがわかった。

もちろん、顕在意識ではそんな大げさに思っては
おらず、ところが深層心理ではそのような、
正に地獄と天国を味わっていたということだ。

彼女らの名誉のために言っておくが、2人とも
人を思いやる純粋な愛の心があふれ出ている
すばらしい方々であり、
この現象は、私の深層心理でかってにやっていた
ゲーム?のようなものであり、当の私が知る由も
ないことを他人が感じ取れるはずもない。
したがって、もちろん彼女の言い方その他に
1ミクロンも非があることはない。

ここで私が思ったのは、かつてのマイナス感情や
不安・恐れなどは、当の昔にクリアをしてきており、
実際日常生活でもかつてのように自分を拒絶される
恐怖を感じることもなく
過ごしていたはずだ。
しかしながら、深層心理の奥深くでは、
まだ過去のトラウマがまるで深海に潜むどう猛な怪魚
のごとくうごめいていた。
その怪魚に恐れおののいている自分がいたということだ。
そのことに、私は驚きよりもむしろ面白いと感じたのだ。

人は、日々生活をしている中でふとしたことで
不安になったり、悲しくなったり逆にうれしくなったり
している。
そんな様々な感情を味わい、楽しみつつ
「これって、何処からきている感情だろう。」と
たまには、心の奥深くを内観してみるのも楽しい冒険で
ある。

その後、
私の中の恐怖を感じていた自分や感動をしていた自分が
「自分たちを見つけてくれてありがとう。」と
にこやかに手を振りながら、感謝の声をあげているのが、
聞こえてきた。


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