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結局のところ、企業が生き残り続けるために必要なのは…

最近、研修の影響もあって
企業の未来について考えることが
多くなっています。らるです。

企業と言っても
自社というわけではなくて
これからの日本企業一般の話です。

働くことが辛くてつまらない…と
感じている人が多いようなら
やはりきっと、未来は暗いだろう

…という話です。


そもそも、企業の目的というのは
「顧客を創造すること」
である
というのはドラッカーが言っているところです。

これは、単に新しい顧客を探してくる…
という話では無くて

「顧客に求められているものを創造する」
「まだ、表に出てきていないニーズも含めて
形にして、提供する」

ということです。

つまりは
マーケティングとイノベーション

ということですね。


イノベーションを生み出す人とは…

イノベーションを生み出す人の
条件
として、どんなものが
必要だと思いますか?

才能でしょうか?
知識でしょうか?
新たなものを考える力でしょうか?

どれも必要そうですね。

ですが、ドラッカーはこんなことを言っています。

イノベーションには、他のあらゆる仕事と同じように、才能、創意、知識が必要である。しかし、それらのものは当然としても、本当に不可欠とされるものは、目的意識を伴う激しく集中的な労働である。勤勉、忍耐、決意が欠けているならば、せっかくの才能、創意、知識も役に立たない。

ダイヤモンド社. ハーバード・ビジネス・レビュー イノベーション論文ベスト10 イノベーションの教科書 (Kindle の位置No.3114). ダイヤモンド社. Kindle 版.

本当に不可欠なのは

目的意識を伴う
激しく集中的な労働である。

これは、なかなか厳しい言葉ですね。

これが無かったら
才能、創意、知識は役立たずだ

とまで言っています。


ですが、ここで、当然思うことが
ありますよね。

「激しく集中的な労働なんて
 やりたくないんだけど!」

そうですよね。
私もやりたくありません。

もし、生涯の年収分を貰えるなら
今の仕事は今すぐにでも
辞めてしまいたいですよね?


ですが、よくよく考えてみると
世の中には、いくらお金を稼いでも
働き続ける人…というのが居ます。

そういう人たちがまさに
イノベーションを生み出し続ける人たちです。

例えば、イーロン・マスク氏なんかは
既に普通なら使い切れないくらいの
資産をもっています。

イーロン・マスク氏で、総資産額は1,800億ドル(約23兆7,600億円)

https://www.manegy.com/news/detail/7630

23兆7600億円なんて言われると
もはやどういう金額なのか
想像もつかなくなってきますが
これだけあっても、彼は動きを止めないわけです。

明らかに、私たちの「働く」とは
違う何かがある…
と思わざるを得ません。


働くとは、本来どういうものか

じゃあ、お金があろうとも働く人にとっての
「働く」というのは
どういうものなのでしょうか?

Googleで人材育成、組織開発を担当していた
ピョートル氏はこう言っています。

「働く」ことは自己実現の大事なプラットフォームです。価値を生み出し、社会に提供し、その一方で、また次の価値の源泉となる学びや成長、やる気や充足感を得る。そのサイクルこそ、「働く」本質だと思うのです。

ピョートル・フェリクス・グジバチ. パラダイムシフト 新しい世界をつくる本質的な問いを議論しよう (p.173). 株式会社かんき出版. Kindle 版.

・働く=自己実現のプラットフォーム
・やる気、充足感の源

もし、この通りであるのなら
お金がすでにあっても
働きたいと思う
でしょう。

ドラッカーの言う
「イノベーションを生み出す人の条件」である

目的意識を伴う
激しく集中的な労働』

も、進んで受け入れる…というより
自然にやってしまうのではないでしょうか


価値を生み出し、貢献している実感
働くことで、成長を感じ
充足感を得て、やる気がでる…

そんな風に「働く」人を増やさなければ
企業は生き残っていけない

変化が激しく、顧客のニーズも
どんどん変わっていく今だからこそ
この傾向は強くなっていくのだろうと
私は思います。

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