私が仕事を辞めた理由。Part 1
こんにちは。
今回は、昨年の夏に歯科衛生士の仕事を退職した理由についてつづろうかなと思います。
長くなりそうなのでまずは、衛生士になった経緯から、辞めたいと思ったはじめのきっかけまで。
誰が興味あるねん!な話ですが、目を通していただけると嬉しいです。
コロナ禍をきっかけに
私が仕事を辞めた理由の一つ目は、育児と仕事の両立、自分の中でそのバランスに違和感を感じたからです。
昨年の今頃は、まだ退職するとは思っていませんでした。
正確に言うと、考えてはいたけど来年(2023年)だな、と思っていました。
コロナ禍になって3年目、ここへ来て影響をたくさん受けました。
年明けから保育園が2週間に1回は休園。その度に仕事を早退したり休んだり、時には実家の親にも来てもらい、何とかやりくりしました。
職場の院長にも謝り、夫と仕事どうしようのやり取りでギクシャクしたり、
ふと、「何やってるんだろう私…」と考えるようになりました。
正直、家族を犠牲にしてまでこの仕事にしがみつく気もない。
むしろそれが苦痛でしょうがない。
そう考えていた矢先、子供がコロナ陽性になり、家族で自宅待機。
職場にまた迷惑をかけてしまい、ますます居づらくなってしまいました。
歯科衛生士として働き始める
世の中には、経済的なことを抜きに、仕事が好き・仕事をしていないと自分でいられない、と子供がいてもバリバリ働く女性がたくさんいます。
そういう女性を尊敬するし、キャリアを積みたい女性がもっと活躍できる世の中になってほしいと思っています。
そんな時の流れには反していますが、そもそも私はキャリアというものに全く興味がありません。
大学卒業時、ちょうど就職氷河期といわれていた時代。
周りに流されるがままに就職サイトに登録し、説明会に行き、集団面接を受け…
週3回ほどバイトをしていただけで、仕事するということが未知の世界だった当時の私は、
興味のあったアパレルや生活雑貨の会社、インテリアの会社などを中心にある程度の「就職活動」はしました。
でも、全然楽しくなかった。
説明会で見る周りの人達のギラギラした前のめりの姿勢も嫌だったし、
普通の学生だった自分の自己アピールなんて、無理矢理じゃないとできない。
それで挫折しました。
ちょうどその頃母が医療事務の仕事をしていたこともあって医療関係に興味もあり、
どうせならしっかりした資格を取りなさい、と勧められて大学卒業後歯科衛生士の専門学校にいくことにしました。
(今更ですが、自由に進路を決めさせてくれた親に感謝ですm(_ _)m)
衛生士でもキャリアアップを目指して更に資格を取ったり、セミナーを受けたり、という方ももちろんたくさんおられると思いますが、
私がなにより魅かれたのは、資格さえあれば就職率はほぼ100%で、近所でも働けて、休みもしっかりあって、そこそこの給料をもらえる仕事だ、ということ。
仕事はお金さえもらえればいい、充実させたいのは休みの日!という考えだった私にはぴったりだと思いました。
…不純な動機ですみません。
でも仕事をするからには真面目に働きたい、と思っていたし、
実際衛生士の仕事にやりがいも感じていましたよ。
仕事と育児の両立の日々
そんなこんなで衛生士の資格をとり、近所の歯科に勤め、
結婚を機に京都に引っ越すことになり、またまた近所の歯科で働こうと探していた時に、
運命的に決まったのが昨年まで働いていた歯科医院でした。
知り合いの衛生士の先輩に「私が紹介されたんだけど遠くて通えないから、もし京都に引っ越すならそこ行ってみる?」と紹介されたのが、
新居から自転車で3分のところだったのです。
そこからはあれよあれよという間にそこで働くことが決まり、約10年もお世話になりました。
妊娠した時も、それまで前例がなかったので育休なんか取れないし辞めるしかないかなと思っていたけれど、
ダメ元で「必ず戻るので休ませてください!」とお願いしたらすんなり通り、
それから育休制度が取り入れられるようになりました。
まぁよく考えたら育休制度がないなんてありえないですけどね。
個人の少数精鋭でやっている職場あるあるですね。
結婚しても、どこでも続けられる資格だね、とよく言われますが、
結婚・妊娠を機に退職する歯科衛生士さん、私の周りは結構多いです。。
出産後半年で復帰するつもりでしたが、
保育園が決まらず、結局1年休みました。
結果、乳児期をゆっくり過ごすことができて私的にはよかったです。
復帰して、仕事しててよかったなと思ったのは、自分の時間がとれること。
子供、特に3歳ぐらいまでは、家に一緒にいると本当に自分の時間なんかありません。
誰かさんがリスキリングだの言ってましたが、
それができるのはよっぽど自己管理能力がしっかりある一部の「デキるママ」さんだけだと思ってます。
私は家から職場が近く、仕事柄お昼休みが2時間ほどあったので、
その間に買い物に行って家に帰り、家事を済ませ、
なんならお昼寝だってコーヒーブレイクだってゆっくり出来ちゃってました。
世の中の、朝も仕事中も帰ってからも毎日目まぐるしく動いているお父さんお母さんに申し訳ないぐらい、
「仕事環境」でいうと本当に申し分なかったし、
多分子供がいなかったら一生(院長が引退するまで)働けてたんじゃないかなと思います。
でも、子供がいると予測の事態がどうしても発生します。
熱を出した、けがをした、台風で休園になった、そしてコロナ。。。
職場には私のほかに二人ママさんのスタッフがいましたが、
それぞれ置かれている環境や事情も違うので分かってもらえない事もあったり。。
(私も相手の事情をわからないまま不満に思ってたこともありました)
こんな恵まれた環境にいても、子供を育てながら働くって難しい。
ひとりでもヒーヒー言ってるのに、これで3人も4人も子供のいる人どうやってんの!?
と思いながら必死で毎日をこなしていました。
そんな毎日を送る中で、
「今の私の仕事って、家族を犠牲にしてまでやるべきことなのかな」
と考えるようになりました。
経済的なことを考えるともちろん共働きがベストなのですが、
自分がいちばん大事にしたいことを考えたときに、
それはお金でも自分の時間でもなくて、
「息子、家族」が最優先だなということに行き着きました。
いつも通り長文になってしまったので、今回はこれで終わりにします。
続きはPart2で書きます。
最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?