本の紹介4_問題解決プロフェッショナル
皆さんこんにちは。
私は経営コンサルタントなので、日々問題解決について勉強や実践をしているのですが、久々に初心に帰ろうと思い、問題解決プロフェッショナルを読んでみました。
こちらはマッキンゼー出身の方が書かれた実践的な問題解決の本になっています。
問題解決はどのような仕事をしていても必ず必要なスキルであり、様々な書籍が出版されています。
こちらの本はその中でも基本的なことやその目的をきちんとわかりやすく書いていて、かつ実践で使うためにはどのように考えればよいのかというのもご本人が実践されたケースを基に解説されています。
コンサルだけが読む本かな?と思いがちなタイトルですが、さまざまなビジネスマンにとって非常に役に立つ書籍だと思うので是非読んでみていただければと思います。
(タイトルからは想像できないほど読みやすいです。)
下記に本書籍の私が感じたポイントを記載しますね。
* 纏め
* 問題解決には思考と技術とプロセスを踏まえて実践が必要
* 思考
* 仮説思考とゼロベース思考
* 技術
* MECEとロジックツリー
* MECEの目的は正しい優先順位をつけめ行動をすること
* プロセス
* ソリューションシステム
* ポイント
* 自身の考えを進めるために、周りにとっても納得感のある案を導出することが肝要
* 新商品を開発するにあたり密封性の高い保存容器が強みであったが、過去上記の強みにこだわるがあまり、新商品開発に着手できていなかった
* そこで、マネジメント、現場が納得でき且つ新商品を出すために保存容器という概念を捨て、プラスチック容器として捉えることとした
* この結果、自社の強みであるプラスチック用品でありながら新たな商品を生み出すことにゴーサインを得ることができた
* 問題にぶち当たった時に、この問題を解決する具体案はあるとポジティブにゼロベースで考えることが肝要
* 公共性が高く、規制の強い業界こそ改善の努力が必要
* ガソリンスタンドは、ガソリンが重要な資源であったため、国からの規制が強くあったが、法改善などの影響で一気にスタンドは激減した
* いつ法改正などが起こるかわからないので、そのような業界こそ改善努力が必要であり、逆にチャンスでもある
まず思考について、仮説思考とゼロベース思考が重要です。
仮説思考とはその時点で考えられる問いや対応策など、この可能性が高いのではないか?ということを考えるというものです。
その仮説を検証することで、仮説が正しいのか間違っているのかを見極め、今後の進むべき方針を決めていくことになります。
例えば100個の案があって全てを検討することはどうしても時間が足りないなんてことがあると思いますが、仮説思考で検証する案を絞り込むことで、最短で方針を決めていくことができます。
またゼロベース思考とは、皆さんの頭の中で現在の状況に対して制限をかけていると思います。
例えば、出社せずに在宅ワークを行うなんてことはコロナ前は多くの業界、業種では考えられなかったかと思いますが、今や当たり前になっています。
その時の常識に捉われず考えることがゼロベース思考です。
次に技術のMECEとロジックツリーです。
MECEはもれなくダブりなくというものでよく聞かれる機会があると思います。
例えば日本を地理的に整理するにあたり、東京、関東、横浜などと整理をすると東京と関東、横浜は一部重複しているし、川崎市などはもれています。
47都道府県で整理したり、九州、中国など同じ階層でもれなくダブりなく整理することが考えを進める上で重要ということです。
MECEはその結果出てくる案に対して優先順位を決めて最終的に行動に移すことが目的です。
ロジックツリーはある要素を分解して、原因や対策を決めるための技術になります。
最後のソリューションシステムは思考と技術を使って意思決定、行動をしていくためにどのような案を取るべきかというのを体系的に整理したものになります。
全体課題に対して個別課題があり、個別課題を検証した結果、全体課題を解決するためにはどの対応策が最も良いのかなどを判断していくために用います。
この本にはこれらの個別に見ると一見、他の本にも書いてあるよねというような内容に見えますが、それをわかりやすく且つなぜ大切なのかということを整理してくれています。
またケースを基に実際の例も解説してくれているので、どのように使えばよいのかということも肌で感じ取ることができます。
是非ご一読ください。
皆さんのためになった本や面白かった本などありましたら是非教えて下さい。
それではまた。
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