ガイズ・ミーツ・怪獣 -2-
「怪獣か~……」
雲海の上を愛機である黒曜石めいた装甲まとう人型機動でもって飛翔しつつ、一人ごちる。
怪獣といえばかの怪獣王とか、要するにムービーの存在だ。少なくとも俺は、怪獣の定義に明確に当てはまっている様な生き物には遭遇したことはない。怪獣と呼んでもよさそうな存在に遭遇したことはあるが。
「いないと思う?」
「何が居てもおかしくないのが現実って奴さ。神も悪魔もいないと思ってたらノコノコとドヤ顔で出てきやがる。怪獣だって、そこらへんに居たっておかしくない」
「ダヨ