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まえがき『曖昧な色の落とし物』

「 強迫性障害 」という病気を知っていますか?
発症率は1〜2%、50〜100人に1人と決して珍しくない病気ですが、初めて病名を聞いた方も多いかもしれません。

強迫性障害は精神疾患の1つ。
強い「不安」や「こだわり」により、日常生活や社会生活へ支障をきたす病気です。

世界保健機関(WHO)では、生活上の機能障害(経済的損失及び生活の質の低下)をひきおこす10大疾患の1つにもあげられています。

 この病気の症状が私に出始めたのは、今から
10年程前。それから数年後、私の症状が病気によるものと気がついた夫。
「 一緒に病院に行こう。」と言われましたが、
「 病院には行きたくない。」私は頑なにそう答え、治療から逃げ続けてきてしまいました。

けれども、2021.6月に起こったある出来事がきっかけとなり、治療を始めることに。
現在、治療8ヶ月目。家族の優しい支えもあり
少しずつ前へと進む努力をしています。

病気は「シンプルに生きるミニマルな家族」への道ともなりました。

この病気を経験したからこその視点で得た
シンプル×ミニマルな暮らしの発信として。

客観的に自分自身を見つめ直す為のアウトプットとして。そして今の私、未来の私への原動力ともなるように...

これから、心の内も含めた
「強迫性障害×私×家族×シンプルミニマルな暮らし」の話。


『 曖昧な色の落とし物 』を投稿していきたいと
思います。子どもの頃から趣味は読書。
ノンフィクション小説のような形で作成し、少しずつ連載していきます。

また強迫性障害に関する情報は、少ないのが現状です。この病気は「 やめたいのにやめられない 」という大きな苦痛や葛藤を伴い、時には家族の
負担も大きいものとなります。

この病気の感覚は、親しい人にもなかなか打ち明けることのできない難しいものがあり、治療を始めるまで平均して8〜10年かかるとも言われています。
「 こんなふうに感じてしまうのは、私だけ...?」
そんなふうに思う同じ病気の方のヒントに、そしてこの病気の存在を多くの方々に知って頂く機会になればと思っております。

これから記載する文章の内容は、あくまでも個人的なものです。ノンフィクションですが、私には医療知識はありません。治療は専門の医師の指示に従ってください。
尚、文章には私的な表現や感情が含まれます。また素人の為、読みづらい部分や病気の説明に関してはnote引用ルールを守った上で厚生労働省ホームページを一部引用させて頂く部分があります。事前にご了承頂ければ幸いです。

                 2022.2.17
                    Ray

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