見出し画像

自分の身体の声に、嘘つくのやめてもらっていいですか?

こころとからだのリハビリ習慣

前回記事の続きの感じで

他のどの野生動物とも違って、
からだに備わった警告サインをないがしろにして、
おかしくしてしまった僕たちは、

からだが訴えかけてきてくれている重要なサインを、
ちっちゃい頃からあまりにも無視し続けてきました。

その蓄積された無理が、地殻プレートのように限界点に達し、
ある日、どどーんと、神経・精神症状となって、やってくる。
こころの病気には、人間特有の事情があるものです。

自分のからだとこころのメッセージを、
もう一度取り戻し、自然な働きを取り戻すためには、
かなりのリハビリが必要なんだと思います。

そう、リハビリというか、毎日の習慣にしたいですね。
日常のヒト人種の事情にも適応しないといけないので、
頭でわかっても、習慣にしていかないと、
またすぐに動物であったことを忘れてしまう。

例えば、どんなに忙しい日常があるとしても、ほんの5分でもいいので、全てを完全にストップして、自分だけの感覚を感じられる時間を、意識的につくる。とか。

正直になれない自分も正直な自分

理屈でなんとなくわかっても、
からだのサインに素直になれない、
もう一つの理由は、

それって、僕たちが小さい頃に、
ヤダ!とか、それ嫌い!とか、
ほんとは、言いたかった、

でも言っちゃダメ!、感じちゃダメ!
ってずっと押し殺してきた気持ちや、
ことばにならないような感覚、
だから。

自分の気持ち以上に、優先しなきゃいけないものがある、
と教えられ続けてしまった。

怖さ、怒り、痛み、ドキドキ、罪悪感、、、
暴れて爆発しそうなくらいのエネルギーを、
それを上回る強い力で、ぐっと小さなこころに封じ込めて、
ちいさな自分に抱え込ませていたのですから、
そう簡単に、出てきてくれはしないのが、普通です。

自分の本音に気づいてしまうことって、こわいものです。
でも、正直になれない自分があるなぁ、
と気づいて、正直になることは、できる。
これも、正直な自分の練習になりますね。

本音がわかってしまうとダメ人間になるか

ほんとは自分はこれが嫌いなんだ!
やりたくないんだ!
って、わかってしまったら、
人間、何もできなくなるんじゃないの?
ダメダメ!

と僕たちは思ってしまう、、、
ということもありますね。

思ってしまうけど、
でも、実際はそうではないと思います。

ちゃんと自分の気持に正直になった瞬間って、
とてもパワフルで、すごく明確で、
迷いのない自分が、そこにはいます。
そんな瞬間、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

例えば、限界まで追い込まれて、
もうやだーー!
とヤブレカブレみたいになった、その瞬間、
妙にスッキリして、すごく自分とつながったような、
内側からみなぎってくる、ゆるぎのない力を。

本来の自分と一致してしまえば、
自分と折り合いをつける対策は、もう自然にわかってる。
じゃあどうしようか、と冷静にシンプルに考えられる。
意外なほどあっさりと、現実問題を処理できたり、
次に進める別の可能性や選択肢が見えてきたりするのです。

逆に、自分をあざむいて、ごまかしていて、
嘘をついていることさえ気がつかないままだとしたら、
何が好きで、何が嫌いかも、わけがわからなくなって、

もう、自分の人生をどうしていいか、
惰性と空虚さで生きている感じになって、
混乱してしまうことでしょう。
そして、身体のあちこちになんとなく不調が出ている。。

これが普段の私たちですね。

心理療法における難関をAIに解消してもらう

精神療法やカウンセリングのプロセスでは、
完全に蓋をして封印してしまった、
直視しにくい、こころの奥の奥にいる、
ホントの自分の声に、出会う瞬間があります。

そんな意味で、心身のトラブルで診察室に来てくださる患者さんというのは、ホントの自分に正直になれるチケットを持っているようなものです。
ちょっとうらやましいな、と、思ってしまいませんか。

ですが、実際、診察室の短い時間で、
しかも言葉足らずな僕では、、
もう一歩踏み込みたくても踏み込めない。。
いつもそんなもどかしさがあるのです。

そこで!
替わりにこの人に、
ズバッと論破してもらおうと思いつきました。

実は最近、おしゃべりひろゆきメーカーにハマってまして。
今回の記事は、これを使ってみたかっただけです、はい(笑)

テクノロジーの進歩と未来の精神医療

音声合成技術もここまで進歩したかーと、感動ですねー。
AIによる診察も、もうそんなに遠くないのかもしれません。

この前たまたまメーカーの担当さんとお話していて、AIが進歩しても人間の診察はやっぱり必要でしょうねー、という話題になったのです。
でも僕は、心理療法家の思考回路なら、逆に、わりと簡単にアルゴリズム化できるんじゃないかな、と思ったのです。
Google社のAIが、意思や感情を持ったような対話を始めたという記事がニュースになっていたみたいですし。

VR空間とかで、治療者アバターを患者さん自身が自由に選んで設定できる時代になれば、精神療法の効果もぐーんと、上がるんじゃないでしょうか。
人の言うことは、抵抗があって素直になれなくても、憧れの存在や、聞く耳持てる人物が自分に語りかけてくれるならどうでしょう。
自分自身に正直になるという、精神療法の最大の難関が、あっさりとクリアできるのかもしれない。

さらに治療関係で起こる、認知バイアスや、転移・逆転移問題をカットできるメリットも大きいかも。
また診察時間の問題も、解消される。
AI診療はもしかしたら、難しいと言われていた心療内科、精神科のほうが、相性がいいのかもしれないとさえ思えてきました!

外科とか内科が、テクノロジーの進歩で、侵襲性の少ない内視鏡手術や、副作用の少ない新薬開発とかで進化しているとすれば、
こころの臨床は、思考や感情というバーチャルリアリティーを扱うのだから、精神医療の進化は、ITテクノロジーの進化で革命が起こるのではないか。。

近未来の治療法を想像していると、
また一人でワクワクしてきたのでした((o(´∀`)o))ワクワク








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?