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時間の使い方は誰もが自然と上手になるわけではない

発達凸凹(発達障害・グレーゾーン)・ギフテッドの発達特性によってソーシャルスキルに弱点がある子供の場合、時間の使い方がうまくいかず、学校や日常生活でトラブルが起きがちです。

このようなコミュニケーションのトラブルが発生するとネガティブな感情を蓄積させ、不登校や登校渋りのきっかけになりえます。

今回は上手な時間の使い方について考えてみましょう。


なぜ上手く時間を使えないのか

時間の使い方は一般的には成長とともに成熟していきます。

しかしながら、以下のような特性があると自然と上手くなりません。


  1. 衝動性が強い:衝動性が強い場合、今楽しいことや興味を引くことに衝動的に引きずられてしまう。

  2. 計画性の欠如:計画性に欠ける場合、計画を立てたり、時間を管理したりする能力が未熟。

  3. 興味の有無:興味の有無が優先度が変わってしまう。


これらの特性があると、重要度の高い予定が後回しになり、適切に時間を使うことができません。


上手に時間を使うためには

特性があって時間の使い方がうまくできない場合、時間の使い方の技術を学ぶ必要があります。

上手な時間の使い方の技術は以下の通りです。

  1. 短い集中時間を設定する:

    • 小中学生の脳はまだ発達途中で、一度に長時間の集中が難しいことがあります。

    • 25〜30分の短い時間で集中し、その後に10分ほどの休憩を取ると効果的です。

  2. 目標を可視化する:

    • 目標を実現するためには、具体的な目標を立てることが大切です。

    • 例えば、1日に何ページの宿題を終わらせるか、週に何回勉強するかを具体的に書き出してみましょう。

  3. 楽しみを取り入れる:

    • 好奇心を刺激する学習方法や、興味を引く教材を活用すると、勉強が楽しくなります。

    • 学習ゲームや図書館で興味深い本を見つけてみるのもいいアイディアです。

  4. 計画を立てる:

    • 週や月の始めに、やりたいことや予定を書き出してみましょう。

    • 週ごとのスケジュールを立てることで、勉強や遊び、休息のバランスをとりやすくなります。

  5. 効果的な休息をとる:

    • 休息も大切ですが、スマートフォンやゲームに時間を使いすぎないように気をつけましょう。

    • 散歩やリラックスした音楽を聴くなど、リフレッシュできる方法を見つけるといいですね。


まとめ

上手に時間を使うには技術が必要ですので、少しずつ練習し、技術を磨いていきましょう。

次回は「協力・協調性とは」を取り上げます。

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