部活動とどう向き合うか
部活動のこれからを考える
現在、多くの学校で行われている部活動ですが、今後どのような運営がされていくのか、文部科学省の意向とともに考えてみたいと思います。
部活動とは?
私自身、中学生のときは学校に行くのは部活動をするため!と思っていたほど、部活動が好きでしたが、そもそも部活動とは学校教育上、どのような立ち位置なのかというと、
とあるように、生徒の自主的自発的な参加により行われるとあり、さらに、学校教育の一環とされている。しかし、教育課程には含まれておらず、教育課程との関連が図られることとある。これは、解釈の仕方でなんとでも言うことが出来そうだが、教育課程外の学校教育ということになる。
なぜ外部化なのか?
昨今叫ばれている、教員の長時間労働問題だが、私も部活動による教員の長時間労働は問題であると感じている。教育課程ではないのだから教員の仕事ではない、外部に移行せよ!、という考えと、学校教育の一環と書かれているのだから教員が部活動をみろ!という意見が出てくるのは、学校教育の一環という一文のせいであると思われる。これを、教育の一環と書き直せば、社会教育とも取れるため外部化の移行はスムーズに進むはずだが、この一文がかなり厄介ものっぽい。とにかく、部活動を外部化しないことには長時間労働から抜け出すことはなさそうである。
顧問拒否、それで終わり?
部活動は教育課程外のため、職務の命令は出来ない。そのため、校長先生によるお願いによって顧問を受け持っている、という現状である。そのため、顧問拒否をすることは可能であるし、私もそうしたことがある。ただ、それで問題が解決するわけではないのが厄介。部活動がなくなるわけではないし、他の先生は部活を持つことになる。結局は、爆弾ゲームのようなもので、誰に手渡すかを身内でやるしかないのである。それではいけない。生徒も教員も幸せになる、より良い部活動のあり方を考えなくてはいけない。それがやはり、部活動の外部化なのではないだろうか。
人材の確保の難しさ
部活動の地域移行がスムーズに行われない一番の理由は人材の確保だろう。4時から6時まで、仕事が終わったあとに部活動を見ることが可能という人材のうち、指導をして、管理責任も取るということをしたい人がどれだけいるのか、という話だ。現在はそれを教員が無給でやっている。ただ口を出してコーチをするだけなら誰でもいいが、責任を負うとなったらそれなりの人柄も要求される。さらに、今まで予算など必要がなかったところに予算を捻出しなくてはいけないため、さらにハードルが上がる。5年以内には完全地域移行と言っているが、果たしてどうなるのか。地域人材として教員が消費されないことを願うばかりである。
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