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ひとの役に立ちたいという思い

 家にいて何もしていない気がして、「ひとの役に立ちたい」「誰かの役に立ちたい」と思っている時があります。先日それを強く思ったので、心を観察してみたら、一番の感情は「とてもさびしい」時でした。
 
 以前は「ひとの役に立ちたい」は就職すれば解決すると思っていました。あるいはボランティア活動をすればいい、と思っていました。

 「とりあえずそんな大きなことを考えないよね、色々勉強してきたんだし、水島広子先生の本の裏表紙にもあったけど『コンビニで少額の募金をする』等で案外心が晴れるって分かってる、それで折り合いをつけるのはどう?」とその日は自分に言ってみました。

 なんて言うんでしょう、さびしい時というのは、他の人にケアされているのがふっと切れた時でもあります。他の人をケアしているつもりが、実はケアされてたりしてそれがなくなったとき「あれ、私これからどうしたらいいの?」っていう時、さびしくなります。

 だとしたら、ずっとケアし続けていた自分が良くなっても困る自分がいるのかもしれません。「ひとの役に立ちたい」と思う頃に、自分の具合が悪くなることが多いのも、この考えであり得ることだなと思います。
 ケアし続けてきた相手が元気になっても困るなんて気持ちが起きることもあります。
 
 「ひとの役に立ちたい」と思う頃の自分をすぐ行動に移すのではなくて、心の中で何が起こってるのか、とか、さびしくて自分の領域と他の人の領域があいまいになっているかもしれない、と、そう思って観察してみたいと思います。

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