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#19 コロナ禍でデイサービスが試されていること

 先月の経営方針発表会では、厳しさ増すデイサービス業界において今後の明暗を分かつ重要な問いかけをしました。

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介護保険の通所サービスから地域の体操教室などの総合事業へ移行する流れの中で、デイサービス、特に軽度者の多いリハデイにおいて私たちが期待される専門性はなんだろう?それを考えて磨いていこう、という趣旨の問いかけでした。

 それがこのコロナ禍によって全くもって望まない違った形で、早くも試されることになるとは。

 今デイサービスの利用者さんは感染リスクから通所を控え始めています。厚労省は、重篤化リスクの高い高齢者のSTAY HOMEはもちろんのこと、逆にSTAY HOMEすることによる機能低下や認知低下も深刻に捉えていて、この板挟みに対する最適解が見出せていません。今はそんな時間も余裕もないのでしょう。

 だから、取り急ぎ私たち事業者に対して「コロナ禍における柔軟なサービス提供のあり方」としての訪問や電話という臨時的な対応例を示しています。きっと、今どの事業者も厚労省が出す通知を日々追っかけながら、地域によっては既に訪問サービスを始めているのではないでしょうか?

 弊事業所も、通知を理解した上で保険者にも確認を入れつつ早速サービスをスタートさせています。各拠点の管理者らとZOOMで繋いで、具体的な訪問サービスの中身について画面に向かって真剣に議論していると、ある考えがふと頭によぎるわけです。今回もこれまで通り、通知が出たらしっかり読んでその通りに実行していくという話で良いのか?と。誰にとっても経験したことのない危機的状況において、国がこんなに早く最適解を示せるわけがないのではないか?と。実際、訪問サービスも電話確認も「ほんまにこれで良いんかいな?」と思える部分も多い。そりゃそうだ。

 STAY HOME で直接的な介入が出来ないという制約条件のもと(しかも長期的に)、どうやって利用者さんの機能維持や重度化防止に取り組んでいけるのか?その一つの例として訪問と電話が示されはしましたが、私たち事業者が、それを答えであるかのごとく有り難がっていて良いのだろうか?と。いや、それは完璧な思考停止で、専門性を高めていこうとする者たちの姿勢ではないと思うのです。

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 今回の通知は、訪問をせよ、電話をせよということではなく、私たちにこんな風に問いかけているのではないでしょうか。

 そして、非接触、リモート、ソーシャルディスタンスなどがスタンダードとなった「新時代における新しいケアのカタチ」の創出を期待しているのではないでしょうか。それは国が示すことではなく、私たち事業者の経験や専門性をもってして生み出されるはずのものであり、私たちが国に対して示していけるかどうか、それがまさに今、試されているのだと思います。

 私たちリハビックス、ホコトレを含むベストライフでは、大変な今という時間をそんな風に捉えて来週も仕事と向き合いたいと思います。

 皆さん、今週もお疲れ様でした!

#デイサービス #通所介護 #リハデイ #介護福祉士 #社会福祉士 #理学療法士 #作業療法士 #看護師 #柔道整復師 #厚労省

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