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リハ医のめんどくささ

これまた, 突拍子もない話題だ.

リハ医はとても面倒だ. 何をするにも多職種での議論からの意思決定, 拗れる患者・家族との出口のない話し合い…

しばらくやって思うが, なんともすっきりしない医療である. 特に達成感はない. 手術とかであれば「お疲れー」的なムードもあるだろうが,リハ医療には達成感はない. 少なくとも私には.

正直なところ, 各科から転科してきた医師たちもたくさん見てきた. 昔は想像もしてなかったが, 転科の先生たちは早めにいなくなるパターンがある. そういう先生たちは元の科に戻る.内科や外科と違って, 達成感が少ないのが原因じゃないかと思う. これは転科の医師たちにも限らず, ストレートで入局した医師たちもだ.

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なぜ達成感を感じないか?
感じないと言ってはあれか, 感じづらいのか.

1.医師の裁量が少ない
他の科と比較しても医師が直接的に治療を選択したり, 治療効果を見ることが少ない. そのため, 普通の医師からしてみれば「リハはリハの人たちでよろしく!」となる. そもそも普通の医師はあまり患者の機能・能力に興味はない. 医師が対峙するのは病理モデルであり, 活動モデルが主体的なリハ医療はそもそも馴染みもないし, 興味もない.
そんな中で多少の楽さを魅力に感じ, 入ったとしてもあまりにも手応えがないのだろう. 楽は楽だけど…時間かかりすぎない?その間, ちょっと退屈じゃない?
それは病理モデルで言えば, 楽だろうが, 多くの誤解が生じる. そこを超えた先にリハ医療の面白さが…あれ?もう退職するの, 先生?


2.他職種との調整が多い
1. に関連しているが, 多くの場合, 何かしらのカンファレンスを通して, 入院期間や退院先が決定される. これをもとに患者や家族に話を詰めていくのだが, なんとなく操り人形感が否めない. そういうのに嫌気が差しやすい.


3.医師同士の交流が少ない
いろんな施設に行ったが, 基本的にリハ医は一人で行動する. たまに食堂で他科の医師たちが大勢でご飯食べているが羨ましい. いわゆる”班”のような形で動くことはない. そのため, 場合によっては孤立しやすい感じになる. これは仕事内容のせいかと思っていたが, 最近はリハ医になる医師の素質にもよるのかもしれないと分析している. 残念ながら, リハ医は陰キャである. 
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たまには, ネガティブな面も.
1-2年経つとみんなつまらなそうに働く. どうしようかなと悩む.
誰か業界に光を.










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