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思い出したもの

すっかり忘れていたのですが、ピアノソナタの楽譜が欲しいですとご希望あり楽譜をまいさんにメールで送付させていただいたときに、ずっと昔に作った自作曲を思い出しました。2010-2011年に作ったピアノ組曲「夜」で、ピアノ組曲と言ってもたった3曲から成る組曲です。
当時の絶望など、今考えればうすっぺらく軽いものでしたが、この曲はある意味で、まったく作曲などできない状態になってしまった、今の自分のこの世に

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希死念慮の正体(散文詩)

常に胸にある不快な焦燥感
これを取り払うことができるなら
「死んだほうがマシ」と思って
何が不思議なのか
一瞬の苦しみで楽になるなら
なぜ咎められるのか

ピアノ組曲「夜」(音楽)

前の録音が悪すぎましたので、2-3楽章を録音しなおしました。1楽章は、録音した時期は忘れてしまいましたが、2012年くらいだったと思います。弾き間違えがどれもありますが、録音できる時間が短くて、録音しなおしができませんでした。

http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=22282&mod=sounds&snd=98650

http://musict

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交響詩「山」

交響詩「山」

書くとまた一つ恥の上乗りですが、またコンペに落ちました。
これは落選曲で、当たり障りなく、自分の内面とか感情とか、つまり「らしさ」を極限まで「出さない」ように頑張ったのですが…。

http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=22282&mod=sounds&snd=98955

ピアノソナタイ長調について弾いていただきました。

まいさん(https://note.com/mai_ta_ka)に弾いていただきました。若干の弾き間違えと思われる個所(私が自分で弾くより、ずっとミスは少ないですが)と、(第1楽章に限れば)譜読み間違いと思われる部分は実は3か所ほどあるのですが、私はクラシックの「1音間違ったからその演奏は無意味だ」みたいな観念が大嫌い(1音弾き間違えた伝説のピアニスト リパッティがコンクールで優勝できなかったエピ

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ピアノ曲「祈り」

http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=22282&mod=sounds&snd=99156

作曲 2006年8月5日
編曲 2024年3月7日

昔思いついた曲を、今の技術で書き直してみました。
※5小節目、左手の3番目の音符が誤植(誤:EA⇒正:EG)でしたので差し替えました。(2024/3/10)

Disposable 【散文詩】

偉い人たちが
金勘定をしている

単年契約

自分の腹が肥えるように
簡単にクビを切られる

非正規の私たち

困るあなたを助けてあげようと
善人の顔をして

けれどもまた
単年契約で

来年にはまた
その繰り返し

わたしは所詮
都合がよくて
使い捨ての道具

都合が悪くなれば
簡単に切られる

呪い【散文詩】

人を呪うな
悪意を持つものから人は離れる
性善説を信じないのか

親を呪うな
お前を産んだのは誰だと思っている
子を愛さない親なんていない

神を呪うな
創造主に対して忌むべきことだ
神の愛を感じないのか

ーーーそんな言葉は要らない
私をそうさせたのは誰だ
私を使い捨ての道具として
切り捨ててきたのは誰だ
私の愛する人に
病を負わせたのは誰だ

そんな人生を
一瞬たりとも
私が望んだとでも言うの

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無伴奏混成合唱のためのミサ曲【音楽】

無伴奏混成合唱のためのミサ曲【音楽】

コンペに出そうかとも思ったのですが、あらゆるコンペで「組曲ではないこと」「仮に組曲なら~分以内であること」という条件があり、どのような条件でも満たせそうもないので、コンペに出すのはあきらめてここに公開することに決めました。

もともと私は2004-05年に「オルガン付き混声合唱のためのレクイエム」を作曲しようとしたことがあったのですが、当時の力量で作れるはずもなく失敗しています。その時の断片を元に

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月の光(2024年改訂版)【音楽】

月の光(2024年改訂版)【音楽】

最近は、過去の作品整理をして、自作として残す価値があるものは改定作業をすることを続けています。そのうち、作品目録をちゃんと作ります。
ところで、私は自作に作品番号は設けていないのですが、あえてつけるなら、この「月の光」が作品番号1になる曲です。

この曲を作った当時、管弦楽法は全く理解しておらず、弦楽器の音が出せるオルガンとハープのためという意味不明な構成で作曲しました。それを2009年にとりあえ

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祝祭【散文詩】

祝祭【散文詩】

薄暗く寒い夕暮れ時
深い海の合間に掛かる
高い橋の向こう岸から
祝祭の声が聞こえる

神でも祀って祝っているのだろうか
私は独り木のベンチに腰掛けて
遠くからその声を見つめていた

神を何度呪ったか
どうして私など生まれたのかと
何度涙したか

着飾った微笑む乙女と一瞬目が合い
私は死にたくなって
劇薬を飲んで目を瞑った

あの日死に損なった私を
神は助けてくれなかった
私は自分の力だけで
呪われ

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それぞれの地獄

人にはそれぞれ地獄がある
人災も天災もあるが
弱い葦に過ぎない多くの人は
どれだけ侮辱されても
ただ耐え忍ぶしかない
せめてもの復讐をしようとすれば
それを口実に罪をなすりつけられる
この世は諦め

呪いたい(詩)

何もかもこの世の全ても神さえも呪いたい

紙幣(詩)

もしもあなたと 会えるなら
何億円でも 捧げよう
私の命を 売ってでも
愛するあなたを 救けよう

けれどあなたは 治らない
この世の全ての 権力が
この世の全ての 黄金が
私の手元に あろうとも

何万枚と 集めても
札などただの 紙切れで
この世の富を 集めても
現実は何も 変わらない

私の信じる 神様は
どうしてあなたを 苦しめる
変わることのない 現実に
私はひとり 涙する