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家庭科4 *全てに繋がっていて、今もとめられていること*

 調理実習をしました。作ったのは「温野菜サラダ」です。

今回の願い(ねらい)は
①真心を込めて作ること
②段取りを考えて全体の流れを感じること
③手を動かし続けること
④「お願いします」「ありがとう」

子どもたちに振り返り時間をたっぷりとりました。行ったことをしっかりと振り返ることで思考が深まり現実から学ぶ力が育ち、できたできないに囚われない、今ここからの成長思考が育つと思っています。今の気づきからの明日へ向けての一歩になることが大切です。

①真心を込めて作ること
「家で食べるより、ファミレスで食べるより、ずっと美味しかったです。自分が作ったものがこんなに美味しいなんてびっくりしました。」
真心込めて作ったものは本当に美味しいです。野菜の不揃いさや見た目ではなくて、美味しいものを食べたいから心を込めて作りたいと思うので、
「心パワー」が入っていると思います。出来合いではない出来立ての美味しさは格別です。

②段取りを考えて全体の流れを感じること
「誰が何をするか、どんな順番でするかよく考えました。グループのみんなで頑張れていました。時間内に片付けるところまで行くのは課題だけれど、次はもっとできると思う。」
正味1時間半の中で「説明、デモンストレーション、調理、試食、片付け」までを終える目標の調理実習は至難の技です。大人のようにみんなできるわけではなく、個人差も大きいのです。しかし、段取りという視点全体の流れを感じながら動くという視点があることで、取り組み方が違うと思うのです。これは、大人になってから社会で仕事をすることを想定して今からだと思うのです。
 ー 時間枠を考える
 ー 仲間と協力して自分の立ち位置を考える
 ー 自分は今何をすることがベストなのかを考える
 ー 全体の流れの中で、今を大切にし続ける
このようなことが将来の社会の中で求められると思うのです。
知識だけでは通用しない時代です。時間という成果を求められる時のくくりの中で、自分一人だけではなく、チームとして働く為に何ができるか個人の最大限の力として今何ができるか。そんな思考の積み重ねが実体験として求められてると思うのです。

③手を動かし続けること
「手を動かし続けることが大事だと思っていたから、頑張った。そうしたら、ぼくのすることがたくさんあって最後まで手を動かした。やればできるんだって自信になった。」
全体を考えられるほどの思考力のある人はそれが課題になってほしいと思っています。しかし、個人差があって、自分のことで精一杯な器の人だっていると思うのです。それを無理やり引っ張るのではなく、今できること目の前のこと小さなことでもいいから考えて行動して、自分自身で「大丈夫だ」と自信を持てるようなことがコツコツと積み重なったらみんな素晴らしいと思うのです。

④「お願いします」「ありがとう」
「みんなで声を掛け合いました。『友達がこれをやっておいてね』と言ってくれたから、やりやすかったし、『ありがとう』と言われて嬉しかった。これからも料理をもっと作りたいです。家でお母さんやお父さんに自分が作ったものを食べさせてあげたいです。」
時間に追われることでぞんざいになりがちな言葉かけをお互いの気持ちを考えて言うことで結果が違ってきます。そして人との関わりの中でモチベーションが高まってくるので、次への発展的思考へと繋がっていくと思うのです。

 こちら側のねらいをどこに定めて取り組みをするかでこんなにも手応えがあるのだとまた、学ばされました。
目の前の子どもたちが未熟なのではなく、提示するこちら側の思慮深さにあるのではないかと思うのです。これはきっと全てのことに繋がっていて、
今求められていること
ではないかと思うのです。

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