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正解

ーー卒業式は、午後2時から。参加する前に、一度立ち止まって、振り返ってみて、僕の足跡をみつめてみることにします。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「正解」というテーマで話していこうと思います。


📚今日、僕は大学を卒業する

今日は3月26日、僕が大学を卒業する日です。僕は院に行くつもりもないし、いつかリカレント教育で大学に入り直すつもりもないので、もう学生になることはありません。学生からの卒業でもあり、いわゆる儀式的な卒業は最後の経験となります。

昨日の記事でも触れましたが、卒業する前日、祭りの前の前夜祭のような盛り上がりをみせ、俄然卒業への期待が高まりました。

記念日や意味のないものに意味をつける行為が大好物の僕ですから、今日という日を一生ものの思い出にしようとかねてから思っていました。前夜からこの調子ならば、きっと卒業式当日はもっと輝くものになるはずだと信じきっています。

卒業式は、午後2時から。参加する前に、一度立ち止まって、振り返ってみて、僕の足跡をみつめてみることにします。


📚大学4年分の足跡

コロナのせいで閉塞感に苛まれた大学1年生。

入学式すら開かれない状況で、コンパも合宿も文化祭も何もかもありませんでした。思い描いていたキャンパスライフとは程遠い日々が待っていたのです。マスクをつけ続けていたせいか、本当の自分も、本当にやりたいことも分からなくなって、息苦しく生きていたことを思い出します。

あの頃はYouTubeを毎日投稿してきたけれど、やりたいだけじゃ続かなくて、結局4ヶ月で打ち切りました。そのせいで仲間とも喧嘩したりして......。

そのさなか、コロナ禍で出逢った大切な人から「れいくんは小説の方が向いてるよ」という何でもない一言をもらって、やっぱりこの道に戻った方がいいんだって気付かせてくれました。


成人の日が人生で最も意味を持つ大学2年生。

20歳だからこそできることをやろうと思い、自分の誕生日に手紙を書いたり、成人の日の前夜に家族に歌のプレゼントをしたり、同窓会で朝まで飲み語り合ったり、成人の日を舞台にした小説『Message』を書いたりしました。

このnoteを始めたのも20歳のときでした。新しいことを始めてみようと思い至り、毎日記事を投稿することにしたのです。もちろん途中休んだりしたこともあったけど、2年半以上も毎日言葉を紡いできたこと、感慨深いものがあります。


初書籍『Message』を届け続けた大学3年生。

20歳最後の日に出版した『Message』でしたが、まだ無名の大学生作家が書いた作品が見つかるはずもなく、自分で届ける努力をしてみることにしたんです。

人に会って手売りするのを繰り返していたんです。

いちばん身近にいた大学の友達から始まり、小中高の旧友たち、お世話になった先生方、イベントで知り合った人たち......。出版から一年と9ヶ月経った今、260冊以上の『Message』を届けることができています。思えば、遠くまで来たものです。


仲間や場をつくる意義を知った大学4年生。

住み開きシェアハウス「はちとご」と出逢ったことによって、僕の縁と活動の幅がぐっと広がりました。『Message』の手売りに拍車がかかったし、人や本が集まる場所をつくること楽しさ、難しさを知りました。仲間は、夢を叶える希望の糸であり、孤独から人を救う命綱であることを知りました。

交流に重きを置いた本のイベント「FAVORITE!! -お気に入りの本を紹介する会-」や、「BOOK TALK LIVE "桃太郎"」を開催することもできました。

卒業後の自分の歩むべき方向性も、この1年で何となく分かってきて、いつか自分の場所をつくる将来を見据えて、4月からは知り合いの経営する木の家ゲストハウスで仕事をすることになりました。


📚僕だけの正解をいざ

ひとつの記事じゃ語りきれないくらいに、この4年間にはたくさんの出来事があって、そのどれもに様々な感情が紐づいていて、思い出として永遠なる光を放っています。

今日を超えれば、僕はもう大学生じゃなくなって、ちゃんと大人が始まります。答えを自分で見つけて、それを正解にしていく人生が待っているのです。

人生の歩み方も、夢の叶え方も、学校じゃ教えてくれなかったけれど、この大学4年間のなかでなんとなく自分でその答えを見つけることができて、「あとは正解にするだけ」の場所に、僕は今立っています。

叶えていない夢はまだあるし、これからもまたやりたいことが増えていくんだろうな。どんなときだって、大学で手にした知見と経験を引き連れて、自分の歩む道を正解にしていきます。


最後の問い

「次の空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい」

君のいない明日からの日々を、僕はきっと、

「                    」


答え 

売れる小説家になるために物語り続ける


正解

(これからの僕の人生)


20240326  横山黎



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