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TikTokで制作過程からバズっていた曲。

――感銘を受けて自分でも動画をつくって広めたくなるくらい、tuki.さんの「晩餐歌」には圧倒的な魅力があったのです。それを証明するように、制作過程からバズっていたのです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

最近は音声配信も始めました。毎週金曜日22:00から僕のお気に入りの本を紹介するライブ「FAVORITE!!」を開催しています。興味を持たれた方は是非遊びに来てください。



今回は「制作過程から共有する意義」というテーマで話していこうと思います。


📚15歳の曲が公開数日で100万回再生⁉

tuki.さんの「晩餐歌」という曲をご存知でしょうか。先日、その弾き語り動画がYouTubeで100万回再生を記録して急上昇ランキングにも載った話題の新曲です。動画を公開してから一週間くらいで達成したんじゃないかな。

タイトル通り、夜のイメージのMVで、顔や姿かたちを隠すような演出にミステリアスな雰囲気を感じ取ることができます。シンプルな弾き語り動画ではありますが、満足度は高いです。圧倒的な曲を、圧倒的な歌唱力で披露してくれているからです。

まだ一度も聴いたことが無い人は是非聴いてみてください。

鮮烈な登場を果たした曲ですが、これをつくったtuki.さんはなんと15歳の中学生。中学生のつくった曲が、YouTubeでバズっているのです。

しかし、バズっていたのはYouTubeが最初ではありません。YouTubeに弾き語り動画が公開される前から、TikTokでバズっていたのです。




📚TikTokで制作過程がバズっていた

僕はたまにTikTokを見ます。ひとつの創作の出力方法だし、そこから始まる文化やコンテンツも確かにあるので眺めることがあるんですが、少し前(1カ月くらい前かな?)から、とあるメロディーを耳にする機会が多かったんです。

それが、「晩餐歌」のメロディーでした。

始まりの頃は、すべてのフレーズを公開していたわけではないし、なんならタイトルすらありませんでした。とりあえず、完成したフレーズを、「15歳がつくった新曲」として公開していたんですね。

さらに驚くことに、本人が公開した動画だけでなく、それに感銘を受けたファンの方々がつくった動画も同じようにバズっていたんです。リリックムービーや、動画をつないでMVっぽくしたものもあったし、なんなら完成していないのにサビだけのカバー動画を出しているアカウントもありました。

はっきりは覚えていませんが、僕が最初に「晩餐歌」のメロディに出逢ったのは、ファンメイドの動画だったかもしれません。サビのフレーズを聴いて、「なんじゃこの曲は⁉」と静かに驚きました。一度聴いたら耳に残って離れない、そして口ずさみたくなるメロディーラインだったのです。

感銘を受けて自分でも動画をつくって広めたくなるくらい、tuki.さんの「晩餐歌」には圧倒的な魅力があったのです。それを証明するように、制作過程からバズっていたのです。



📚制作過程を共有する意義

制作過程を共有するという作品の届け方は、今の時代ならではの選択肢だと思います。数年前から「プロセスエコノミー」という言葉も使われるようになりましたが、完成形にはクオリティの差が生まれにくくなっているので、完成する前にどれだけ差をつけられるかという考え方があるのです。

つまり、「完成してから届けるのではなくて、制作している途中から届ける」わけです。

「まだ世に出ていない良いものを自分だけが知っている」「これを他の人にも共有したい」「応援したい」……そういったファンの感情に基づき、上手く制作過程を共有すると、コンテンツの完成する前からある種の熱狂を生むことができるんですよね。

実際、「晩餐歌」もそうでしたし。

そういえば、tukiさんが「晩餐歌」をレコーディングすること、そしてその費用をお父さんに出してもらうことをTikTokの動画で公開したとき、コメント欄に「クラファンしてくれればよかったのに」というコメントがありました。お金を払ってでも応援したい。それくらいの応援と熱狂を生んでいたのです。



僕自身、本をつくる人ですから、「制作過程を共有する」という考え方に注目していて、意識的に「今、こんな話をつくっている」と口にしたり、noteの記事で書いたりしています。

そろそろ本腰入れて執筆するんですが、僕の次の作品は『はちとご(仮)』というシェアハウスの物語です。最近僕がお世話になっている「はちとご」というシェアハウスがあるんですが、そこを舞台にした物語を書くんです。

以前から僕の記事を読んでくれている方なら分かると思いますが、最近の僕のnoteの記事では「はちとご」が話題になることが多いです。それはそれだけ「はちとご」に時間を割いていて記事で語ることが「はちとご」関係になってしまうからでもありますが、次作『はちとご』の認知を広めるためでもあります。

僕のまわりの人はともかく、このnoteのユーザーで端から「はちとご」を知っていた人なんて皆無に等しいでしょうから、まずは知ってもらうことが大事。そのために、僕は毎日の記事で話題にしているわけです。

さっきもいいましたが、そろそろ本腰を入れて執筆していくので、制作過程を共有することにもさらに力を入れていこうと思います。完成した暁には、たくさんの人に読んで欲しいな。そのために全力で物語を綴ります。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230927 横山黎



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