５　見た目がタイプ！という罠

前回までのドラマシリーズ "REIKO" https://note.mu/reiko911/n/nc24d9dc44606

　・・ドラマでも何でもないが、とまぁ、ここまでの恋愛経験からせっかく、作り上げた分類マッピングだけに目を向けていればよかった私。ところが、人生で初めて「見た目が超絶タイプな人」に出会ってしまったのである。

　過去の経験を全て忘れて、突然出会ったその人にゾッコンになってしまった。私の外見のタイプは友人たち曰くとてもイケメン好きとは言い難いらしいのだが、友人の誰に「目を検査した方がいいよ」と言われても決して私はぶれなかった。　今更ではあるが、恋はまさしく盲目なのだ。私はそこから人生初の片思いを１年間した。当時の周囲はもう諦めていた。私という人間は人に言われて何か変更するような性格ではないのだ。占いも死ぬほどやった。全ての占いは彼とうまくいくと告げていた。（あのし●たけさんすらね！）

　そして、ついに実らず終了。彼は私に隠していたがすっかり彼女がいたのである。飛んだ人生の無駄遣い！１年間も！費やしてしまった！（ゼエゼエ）初めて出会った私のイケメンは、性格ブスだった。（周囲は「性格も」だと言っているが無視）

なぜ、この１年間の間私は、彼と結ばれると信じて疑っていなかったのか？それは自分の「あの人が好きだ」という強い気持ちに大きな自信を持っていたのだ。「私の気持ち」というものは意思であり、何人たりとも動かすことはできない。だからこそ気持ちとは尊いのだが、はっきり言おう。「好きだ」という気持ちは無価値です。もう一回言うね。「好きだ」って思う気持ちは全然意味ないですからーーーーー！！！残念！！！

　彼に彼女がいたと知った私は人生に絶望したが、大きな学びがあった。「私の彼が好きだと思う気持ち」が自分の幸せや今後の生活には何を影響しないことを悟ったのだ。結局この時の私の主語には相手という存在はなく「私が好きだから」という一方的な主語しか存在していなかったのである。今片想いで苦しんでいるメンヘラ諸君に告げる。「私はこんなに彼が好き」という感情は何の価値も意味も持たない。直ちに次に行くように。

　さて、自分の気持ちに意味がないということともう一つこの経験ではっきりしたのは、相手の見た目なんてものは、今後の私の人生に１ミクロも役に立たないということである。７０歳超えたらさらに実感するだろうね。絶対背骨曲がってるし、しわくちゃなんだから。

　例えば、「背が高い男性」がタイプと言っている女性が多いが、それお前「巨乳が好き」って言っている男性と変わらんぞ、と男友達が金言を吐いていた。そのくらい、「見た目の好み」なんて意味のないオプションの一つだ。つまりそう大事なのは中身！（１００万年前に知ってたはずなのにー）

　　　　　　　　　　　　　　　　　続く）