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キンタマ天国説

「エンダーマンには、エンダーアイを落とすのと落とさないのがいる。たぶん、落とすやつは男なんだ。エンダーアイはエンダーマンのキンタマだ!!」
と、我が家のアホ男児(長男9歳)が言い出した。
「だって、母ちゃんにはキンタマないでしょ?」

確かにキンタマはないんだけど、なんかその君たちが持ってる"大切なもの"が、私にはないみたいな言い草だったので、
「母ちゃんの体の中にも、キンタマじゃないけどタマはあるもんねー!」と対抗。

そしたら、「それって卵子のこと?まだ習ってないけど、保健の教科書に書いてあって、俺ちょっと見てみて、知ってるよ」と言い出した。
お、これは、キンタマから始まる性学習のタイミングだ。
母ちゃん、スイッチオン。

キンタマとタマ

私「母ちゃんのお腹にあるタマは、卵巣って言って、卵子が入ってるんだ。
君たちのキンタマは、精巣って言って、精子がたくさん入ってるんだよ。」
長男「卵子と精子で赤ちゃんになるんでしょ?」
私「そう!だから、君たちは最初は父ちゃんのキンタマの中にいたんだ!」
長男・次男「えーーーーー!!!!(大爆笑)」

次男「パパのキンタマにいたのに、なんでママのおしりから出てきたの?」
さすが次男、なかなか鋭い。
私「母ちゃんのお腹の中で、卵子と精子が出会って赤ちゃんになったからだよ」

すると、次男が「うんしょうんしょ!出たー!」と遊び始めた。
私「父ちゃんのキンタマから出たところ?」
次男「うん!!」
私「じゃあ、母ちゃんの中にいた、もう半分の次男くんに出会うんだ!」
次男「うんしょうんしょ!いたー!!」
長男「わーい!赤ちゃんになったー!!」
これは斬新な遊び!
精子ごっこ?受精ごっこ?(笑)

大人になる準備

その晩。
私が「そろそろ生理がきそうだ...」と夫に話していたら、長男が「何が?誰がくるって?何の話?」と割り込んできた。
よしよし。わかった。続きをしよう。

私「母ちゃんの中には、赤ちゃんになる卵子があるって話したでしょ?卵子ってね、月に1回卵巣からポンって出てくるの。その途中で精子に出会うと?」
長男「赤ちゃんになる」
私「じゃあ、精子に出会わなかったら?」
長男「赤ちゃんにならない?」
私「そう。赤ちゃんにならないから、赤ちゃんになったときのためのお布団と一緒に、体の外に出てくる。血とはちょっと違うけど、血みたいな感じのものがね。それを生理がくるって言うんだ」
私「長男くんは今何歳?」
長男「9歳!」
私「女の子は、早い子だと10歳、だいたいは12歳とかになると、大人になる準備を始めて、生理がくるようになる。人によって違うけどね。」
長男「マジか!」
私「男の子も、女の子よりちょっと遅れて、12歳とかになると、大人になる準備を始めて、キンタマの中で精子ができるようになったりする。
だから、来年授業で習うんだよ。」
長男「マジかー。俺のキンタマに俺の子どもかー。」
私「子どもが大人になる準備を始めて、本当に子どもができるようになるのは14歳とか15歳とかそれくらいかな。」
長男「マジで!14歳?!」
私「そう。中学生とか高校生とかね。でも、その頃に子どもができても、育てるのは難しい。だから、どうしたらいいのか、ちゃんと学ばないといけない。
来年、ちゃんと授業で習うと思うから、しっかり学んでね」
長男「わかった。」

キンタマ天国説

と、ちょっと真面目なモードになったので、どうしても私がふざけたくなってきて、
「ねぇねぇ、父ちゃんのキンタマにいたときのこと、覚えてる??」と聞いてみた。
長男「覚えてるわけないだろー!(笑)」
次男「おぼえてないわー!(笑)」
三男「ぼく、おぼえてる!!」
私「おおぉぅ!!マジか!!父ちゃんのキンタマどうだった?」
三男「にーに、いた!!」
私・長男「マジか!!」
次男「明るかった?」
三男「うん!!」
2歳児ワールド、最強。

私「ねぇねぇ、じゃあさ。産まれてくる前に、赤ちゃんは天国にいて、どのママにしようかなーって選んでて、よしこのママにしよう!って来るとか言うじゃん?」
次男「あーあのボスベイビーのやつ?」
私「あれってさ。もしかして父ちゃんのキンタマの中の話なんじゃない?」
次男「えーー!!」
長男「いや、父ちゃんのキンタマ天国説、あるよ!!!」
次男「えーーー(大爆笑)」

キンタマから始まりキンタマで終わる我が家の性学習。
父ちゃんのキンタマは天国なのであった。

これも立派な学習。
いやどうだか。

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