CD『赤いはりねずみ――ウィーンのブラームスと仲間たち』より ロンド(ドヴォルジャーク)

第7回TYサポート作品に選ばれた、2枚目のCDです。ブラームスをメインに、彼がお気に入りのレストラン「赤いはりねずみ」で会った仲間たちのチェロ曲を集めました。

平野玲音(チェロ)
スレブラ・ゲレヴァ(ピアノ)
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 オーストリア国家奨学金の制度を通してチェコの作曲家アントニン・ドヴォルジャーク(1841-1904)を知ったブラームスは、出版人ジムロックに推薦するなど親身にドヴォルジャークを手助けし、ドヴォルジャークはしばしばウィーンのブラームスを訪問し、二人は温かな友情を育んでいきました。
 1891年作曲の《ロンド》は、チェコの歌や民俗舞曲を下敷きにしている傍ら、ブラームスとの友情の所産でもあります。《ロンド》や《ドゥムキー・トリオ》を含むいくつかの作品が出版される運びとなった頃、ドヴォルジャークは遠いアメリカに滞在していたため、ジムロックはそれらの校正をブラームスに依頼したのです。快く時間を割いてくれた巨匠が、「喜ばしい創造物」に触れることを心から楽しんだ――そう伝え聞いたドヴォルジャークは、感謝と感動の念に包まれたのでした。(ライナーノーツより 平野玲音)

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