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夏の終わりとクリームソーダ

先日とある機会があって、中学生の学習教室の見学に行きました。

いわゆるNPOが運営している放課後学習教室みたいなもので、大学生の頃はよく色々な団体でボランティアとして行っていたのですが、社会人になってからは久しく離れていました。

(とはいっても、今回は勉強を教えるのではなく、ただ単に見学するという立場です)

中学生は夏休みで、勉強を教える大学生も夏休みだったためか教室はややまばら気味でしたが、それでも受験の準備や夏休みの宿題を一生懸命進めたりしている様子を見て、こちらも元気をもらいました。

社会人の夏休みは短いもので、気を抜くと一瞬で時間が溶けて、終わってしまいます。

そして今このnoteを書いているのは、夏休みが終わろうとしている数日前。(気を抜いていたので何かしなければ…!と思い立ち急いで机に向かっているのです)

社会人になりたての頃は、短い休みをなんとか充実させようと、旅行の計画を立てたり、友達と遊んだり話したりする予定をつくったり、本を読んだりと、色々考えて、予定をうめていました。

ただ、次第に年を重ねると、全て予定で埋めなくても良いかも、逆に何もすることがない時間もある方が良いかなと思ってきます。

(予定をいれて遊んだり・旅行に行くのは好きですが、ぎっしり埋まっていなくても良い感覚。何もない時間があるのが良いイメージ)

一方で、予定がないとないとで、朝起きて今日やることを決めようと思ったら既に昼で(というか、すでに起きた時点で昼過ぎ)、アマプラで映画見ようかと決めたのが夕方で、何の映画見ようかが決まる時点ではもう夜で、急いでその映画を見る、みたいな感じで日々が過ぎます。

睡眠を十分に取っているので寝落ちみたいなことはないのですが、選んだ映画が自分の好みのものと少し違うと気がついた時には、少し絶望します。

他の映画に変えて最初から見ている時間はなさそうだし、後半面白くなることを期待してこの映画を見続けるか、やめて寝てしまうのか…

時間を映画を見る前に戻したいと思うけれど、どうせ戻すなら、今日の始まり時点が良いかなとか、いや夏休みが始まる前が良いかなとか思ったり、一方で、戻ったとしても結局同じループかもしれないと思ったり(時かけかよ)

ひとつ良いのは、学生とは異なり「宿題」がないことです。

もちろん、会社によっては課題図書みたいなものはあるかもしれないですが、学生の時より量は少ないと思います。

一方で、「宿題がない=何もやらなくても良い」というわけでもなさそうなのがまた難しいです。

スキルアップのため、できることを増やすために、自分で考えて本を読んだり、勉強したりと励んでいる人も少なくないと思い、自分もやらなければなとは思いつつ、気を抜いてしまうと終わってしまっています。

とはいえ、しっかり休んだり・遊んだりするのも重要で、この「バランス」が非常に難しい…

大人になればなるにつれて、この「バランス」をいかにとるか、難しさを痛感します。

結局、今の仕事や勉強を頑張っていて、その瞬間はしんどいこともあるかもしれないですが、ちょっと先の未来はもしかしたら楽になるかもしれないし、望んだ選択肢をつかめている可能性は高くなるかもしれない。

一方で、今という瞬間も大切に楽しんだ方が良いかもしれないし、そもそも頑張りすぎると、疲れたり体調を崩してしまうかもしれません。

学生の時は、学生としての期間が区切られているので、そういう意識になりやすいですが、社会人になると難しい…

話がとても変わりますが、子どもの頃たまに食べるクリームソーダが好きでした。

夏休みとかに、家族でファミレスなどに行った時注文していたのですが、その食べ方(飲み方)にいつも迷っていました。

アイスクリームから食べればよいのか、ソーダから飲めば良いのか、両方バランス良く進めていくのか…

そんな感じに迷っていると、アイスは溶けだし、ソーダの気は抜け出していくので、えいや!っていう感じで、結局どっちから食べた(飲んだ)のか覚えていない、みたいな感覚。

ただ、最後には結局「まあ美味しかったから良かったか」ってなります。

無理矢理っぽいこじつけですが、色々なことの「バランス」に悩んでも、最後には「まぁ良かったかもな」と感じられる日々を進められると良いかもしれないなと思いました。

(最後に余談で)最初の方に「社会人の夏休みは短い」と書きましたが、学生の頃も夏休みは短いと感じていた気もします。

日数的には学生の頃の方が圧倒的に多いですが、体感時間的には結局「短い」で変わらないのかもしれないですね。

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