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自宅での孤独死増加対策について〜市民任せにせず自治体がやるべき事〜

高齢化が進む日本にあって、老人の孤独死が増えている。東京都23区だけでも2020年の1年間で4,200人を超えている日本全国では定義が定ってない部分はあるものの、年間27,000人を超えるという。今後もっと増える事が容易に想像できる。
https://www.es-inc.jp/graphs/2022/grh_id012279.html

これは大きな社会問題である。亡くなることではなく、「孤独」が問題

誰にも看取られる事なく亡くなる。

人生の最後が「孤独」なんて本当に寂しい。

【何故孤独死するのか】

何故孤独死するのか?高齢化という問題だけ事ではない。地域のコミュニティの問題だと思う。昔であれば、近所付き合いがあり、頻繁に様子を見にきたりした。子供世代との同居も多かった。問題点としては下記が挙げられる。
❶少子高齢化と核家族化
 核家族化によって、親世代との同居が少ない。
 子供がいない方が高齢者となり、老老介護の後、
 一人暮らしの単身高齢者となる。
❷地域コミュニティの希薄化
 経済の悪化や少子化が要因となって、共働き世帯
 が増え、日頃の近所との交流が少なくなる。
 結果として、訪問者がない時間が増える。
 訪問介護サービスだよりになる。
❸貧困化
 年金支給の減額、体力的に働けなくなり、貧困に
 陥る。家にいる時間が増えて、交流が減る。

持病を持つ、あるいは高齢で怪我をしやすい高齢者が動けなくなれば、食事もとれない状態で容態が急変する事は容易に推測できる。

【孤独死を防ぐためには】

では、孤独死を防ぐためにはどうすれば良いのか?
各問題点に対して考えてみよう。
❶少子高齢化と核家族化
 高齢化社会は現実として変えられない。問題は少子
 化だ。最近の岸田首相の「異次元の少子化対策」
 だが、お題目ばかりで、全く中身が見えてこない。
 効果的な少子化対策を実施しない限り、少子化は
 加速していく。
この件は別途まとめたい。
❷ 地域コミュニティの希薄化
 自治体ができる対策はこの部分だろう。ある人は、
「身内でやれば良いだろう」というだろう。だが、
 家族や親戚は、良い関係を気づいている方ばかり
 ではない
。なんらかのキッカケで孤立している方も
 いる。また、独身で親戚も近くにいない方も。
 そんな方々は見捨てるわけにはいかない。
 ディサービスや訪問介護はあるが、実際、既存の
 制度でも不十分な事は明らかである。「見守り」
 的なシステム的が必要なのではないか。ボランティ
 アに頼るのではなく、公務員として「見守り」の為
 のパトロールを行う事が望まれる
。その際に、
 買い物を代行したりも可能であろう。経済的な余裕
 がなくなり、コミュニティが希薄化している中。
 このようなシステムが必要とされている。
❸ 貧困化
 これも少子化対策と共に次回にまとめたい。

今必要なのは、自治体主導の「見守り」のシステム化。その為の政府支出が必要である。
孤独を無くそう!

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