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新じゃがとえのき茸のアンチョビ炒め リースリングの魅力が詰まったチリ産コスパ最強ワイン

気温と湿度が上昇するにつれて、白ワインを開栓する頻度が高くなっていく。先日、リースリングの飲み比べのため、フランス (アルザス) 、ドイツ (ラインガウ) 、オーストラリア、カナダ、チリ、南アフリカの6種を購入した。シーフードにどのリースリングを合わせようかと考えながら料理する。まずは前菜的に、新じゃがとえのき茸のアンチョビ炒めを作る。小ぶりなサイズの長崎県産新じゃがの皮をむいてレンジで加熱。たっぷりのバターを溶かしたフライパンでそれを炒めながらえのき茸を投入。アンチョビ、ニンニク、輪唐辛子にさっと火を通して合わせる。簡単にお酒がどんどん進むおつまみの完成。

新じゃがとえのき茸のアンチョビ炒め

合わせたのはチリのリースリング。チリのワイン産地の中でも南に位置するビオ・ビオヴァレーで造られる。冷涼な気候がリースリングの美味のポイントの一つ、酸味をさらに磨く。コノスルというワインメーカーが手掛けるが、コンビニなどにも同社のお手軽なワインが置かれている。エチケットの自転車がトレードマークだが、毎日畑へとペダルをこいでいくワーカーたちへの敬意と、自然のサイクルを基本としブドウ造りを表しているという。こちらのワインは1,000円前後で購入したが、リースリングの魅力が詰まった素晴らしいコストパフォーマンスの一本だ。実際に、評価の厳しいイギリスのデキャンター誌で2009年ヴィンテージがインターナショナル・トロフィーを獲得。10ポンド以下のリースリング部門で頂点に立っている。

コノスル リースリング レゼルバ 2020

コノスル リースリング レゼルバ 2020, 1,013円
Cono Sur, Reserva Especial, Riesling, D.O. Valle Del Bio-Bio, Chile, 2020, 13.5%グレープフルーツなどの柑橘、オレンジピール、微かにアプリコット、ほんのりとビターなニュアンスを伴う柑橘果皮、白い花、品種特有のぺトロールはあるかないか微かな程度に。
よく熟した上品な甘みと伴う強い芯のある果実味、清々しい酸味、微かにワラのようなタッチを鼻腔に残すビターなフィニッシュ。

新じゃがとえのき茸のアンチョビ炒めとコノスル リースリング

ジャガイモとえのき茸のアンチョビ炒めにワインを合わせる。食欲をそそるアンチョビ特有の少し癖のある発酵臭、エノキタケの旨味、バター、ニンニク、唐辛子の辛味をたっぷりと吸い込んだポテトに、ワインの熟度の高い柑橘風味・爽やかな酸味が素晴らしく調和。
相性: ★★★★☆

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