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プーパッポンは蟹と卵のカレー 希少インドワイン3種シラーズの大樽、小樽熟成

スーパーで見つけたレトルトの美味カレー、プーパッポン、約400円。タイ語で「プー」は蟹、「パッ」は炒める、「ポンカリー」はカレー粉を意味。
このレトルトは蟹と卵入り。ヤマモリがタイの自社工場で製造し輸入している。辛さは5段階評価で2とパッケージにある。蟹と卵の組み合わせにワクワクしながら自宅で温め、酒のつまみでライスなしで食べた。
合わせたのは貴重なインドワイン。インド大手のグローヴァー・ザンパのシグネットというブランド。ミシェル・ローランが醸造コンサルタントとして支える。こちらは基本的にワイナリーでしか売っていない限定品で、日本では入手不可のワインをマーケティングの方が訪日時に持ってきて下さった。ありがたや。

シラーズを2,000リットル、1,000リットルのフードル(大樽)、そして225リットルのフレンチバリックで熟成。まずは2,000リットル大樽熟成シラーズに。

グローヴァー・ザンパ, シグネット, シラーズ, 2000リットルフードル, 2019, 14%

香りにはブラックベリー、アメリカンチェリー、快活で活き活きとした色素の濃いベリー果実香、樽香はほのかに、微かに纏う程度。スミレやペッパーもほんのりと。
快活な果実味、凝縮感はやや強めで緻密に、タンニンはパワフルながらも抜け方は上品、穏やかながら酸味もきゅっと入りワインに心地よい引き締め、後半の余韻にかけてふんわりとバニラ香が上がる上品なフィニッシュ。
(90/100)(1月21日)

プーパッポンにワインを合わせる。たっぷりと溶け込んだ蟹の風味が、卵のコクに包まれる。カニ、卵黄ともに含むグルタミン酸がうなりをあげて押し寄せる。余すことのないカニの風味たっぷり。カレーのスパイスはコクと旨みに包まれてマイルドな刺激。スパイスがカニの風味を立ち上がる素晴らしい力添え。まろやかな卵。これ絶対うまいやつ〜♪
ワインのフレッシュで活き活きとした果実味が直撃し、ケンカはしないが高めあいもないか。相性: ★★★☆☆

続いて1,000リットル大樽熟成シラーズに。2,000リットルよりもワインへの空気接触が多いことの影響を呈する。

グローヴァー・ザンパ, シグネット, 1,000リットルフードル, 2019, 14%

香りには黒色ベリーに赤色ベリーがバランスよく混じる、それでもやや黒色優位か。ほんのりと血液、皮革のニュアンス。控えめにペッパー。
緻密なテクスチャー、凝縮感のある力強い果実味がしなやかに伸びやかに広がり、それをバニラ香が追いかける、そして赤色ベリーも抜けていく。タンニンがかなり力強く非常に長い余韻に。
(90/100)(1月21日)

プーパッポンに。スパイスの立ち上げを手伝い、カニの風味がワインを飲んだ後にもゆったりと残る素晴らしいシンクロ。2,000リットル大樽熟成よりも相性は良いが、それでもやはりワインの風味がカレーに対してやや強いか。相性: ★★★☆☆

続いてフレンチバリック熟成のシラーズに。今回の3種のワインの中で最も空気接触、樽接触の影響を強く受けるタイプ。

グローヴァー・ザンパ, シグネット, シラーズ, フレンチバリック, 2018, 14%

香りには力強い赤色ベリーにうっとりするようなバニラ香が官能的。ドライローズも絡み重層的。リコリスなどの甘苦いオリエンタルスパイス、時間を置くとウーロン茶も。非常複雑でめくるめくフレーバー。
力強い凝縮感、穏やかながら的確な酸味、まだまだパワフルなタンニンは余韻までじっとりと舌に張り付きながら驚くほど長い余韻。鼻腔をバニラとチェリーリキュールが抜けていく極上の余韻。
(90.5/100)(1月21日)

プーパッポンに。カレーの複雑なスパイスとバニラのフレーバーひ最高!バニラのフレーバーが玉子のまったりとしたリズムに絡みつつ、カニの旨みにも入り込む、極上のカニフレーバー、バニラフレーバー。重層的なマリアージュ。相性: ★★★★☆

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