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長崎伝承ハトシサンド フェラガモが造るシャープでドライなスパークリングワイン

スーパーの惣菜売り場でいつもは見かけないサンドイッチを発見。懐かしいフォントで”ハトシサンド、伝承、長崎大浜”とある。486円。スーパーのサンドイッチにしてはちょっと高いがローカルフードへの興味から迷わず購入。

ハトシサンドをネットで調べると、エビのすり身やぶつ切りをサンドイッチに使うような薄めの食パンに挟んで蒸した後、油で素揚げした長崎伝統料理と。
もとは中国・福建省発祥の料理で、江戸末期〜明治時代に長崎に伝わったとされる。
ハトシは「蝦吐司」と書き、「蝦」はエビ、「吐司」はトーストを意味する。

合わせたのはイタリアを代表するファッションブランド、フェラガモが造るワイン。
フェラガモが造る、とはどういうことかというと、フェラガモの創業者サルヴァトーレ・フェラガモの息子で同社の会長を務めるフェルッチオ氏が1993年に購入した「イル ボッロ村」で造るワイン。
ワイン造りのために村をまるごと買い上げたという。やることのスケールが桁違い。
フェラガモのちょっとしたバッグで30万円近くするところ、彼らのワインは三、四千円で飲める。バッグを買う前にまずは百分の一の価格で買えるワインからフェラガモの世界観を体感してみるのも悪くないのでは。
今回合わせたスパークリングワインの他、白ワイン、赤ワインもある。

イルボッロ, アルパ ソルシ, スプマンテ, メトド クラシコ, ブリュット NV,  トレントDOC, 12.5%, 3,344 円
Il Borro, Arpa Solsi Spumante Metodo Classico Brut, Torento DOC

シャルドネ100%。ややはっきりとした色調、きめ細やかな泡が絶え間なく立ち上がる。
香りには花梨、黄色い花、ほのかにリンゴのコンポートとほんのりと柑橘、微かにアカシア蜂蜜、強く突出したエレメントはなくバランスよく上品。
泡の刺激はやや強め、落ち着いた果実味、酸味はややはっきり。余韻には干しわらのニュアンスがほんの微かに、非常にドライで舌にギュッと残るフェノリックなタッチ、完成された隙のない味わい。
(89.5/100)(2月22日)

ハトシサンドにワインを合わせる。外側の厚めの香ばしい揚げが空腹にはたまらん。
タラのすり身の中にはエビが潜んでいる。見た目はB級グルメだが、すり身はまったり、クリーミー、リッチな風味でどこか上品。喫茶のモーニングで出てきそう。
すり身のまったり感、クリーミーな味わい、そして外側の揚がったパンの食感に、スパークリングの泡と酸味の刺激が絶妙。力強いドライな味わいがちょうど良い。ワインによりエビの風味がふわっと戻ってくるのも好感。相性: ★★★★☆

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