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春告魚にしんの甘酢漬け菜の花和え ポルトガルの潮風香るワイン

デパ地下でにしんの甘酢漬け菜の花・人参・生姜添え、を購入。
温かくなったり寒くなったりだが、春めいてきたことは疑いなく、菜の花といった言葉に陽気に反応して、ついこのお惣菜を手に取っていた。
にしんは春告魚(はるつげうお)とされるが、400円ほどで春告魚と菜の花という最高の春のチケットを手に出来るなら安いものだ。

海岸沿いで魚を楽しむ文化をもつポルトガルのワインを合わせてみる。
1,000円少々の破格のワインだ。

カザ レウヴァス アトランティコ レゼルヴァ, ポルトガル, 2019, 1,098円
Atlantico, Vinho Regional Alentejano, Reserva, Portugal, 2019, 12.5%
軽めの色調のレモンイエロー。
グレープフルーツのフレッシュな柑橘香、潮風やヨードの香りが明瞭に、ほのかにワラを思わせるようなヴェジェタル香、
フレッシュでみずみずしくややおとなしめの果実味、トップからやや明瞭にほろ苦さが立ち余韻まで持続、やや穏やかな酸味、シンプルでカジュアルなワイン。

甘酢漬け菜の花・人参・生姜添えにワインを合わせてみる。

酢に浸かって程よく酸味を帯びたにしんに、ワインのフレッシュな果実味とほろ苦さが心地よく寄り添った。★★★☆☆

産地のアレンテジャーノは海に接しているポルトガルの中でもやや内陸寄りで、地方料理は豚肉にアサリと野菜を合わせて調理しコリアンダーで風味付けした料理や、黒豚などが楽しまれる。海の食べ物はメジロザメのスープなども知られている。

ワインに使われるブドウは固有品種のアンタオン・ヴァス50%、ヴェルデーリョ40%に国際品種のヴィオニエ10%。
ワインの潮風の香りはヴェルメンティーノ品種に共通したものがあり、オリーブオイルとレモンをたっぷり吸わせた牡蠣に合わせてみたい。

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