見出し画像

浅草の老舗で大間のマグロ刺身 カタルーニャのおおらかジューシーなシャルドネ

浅草で創業から50年を超える麻鳥を訪問。
釜飯、串焼きが看板メニューだが、お刺身も素晴らしい鮮度のものが用意されていた。おススメの大間のマグロのお刺身を注文。色鮮やかで見た目からも抜群の鮮度が伝わってくる。
ワサビ、ミョウガ、穂紫蘇に青紫蘇、大根のツマと、食べ手の好みに合わせて刺身に最高のパフォーマンスを発揮させるための脇役まで完璧に配備されている。さすが老舗の仕事に手抜きはない。

大間のマグロ

合わせたのはスペイン カタルーニャの白ワインをボトルで。このワイナリーは、バルセロナの北西200km程離れたアラゴン州内にあり、年間降水量が300mm以下と少なく、日夜の気温差はなんと20度以上にもなる。この気象条件はブドウの色付きとアロマの生成には好ましい。

ヌビアナ(コドーニュ), シャルドネ

ヌビアナ(コドーニュ), シャルドネ, 3,850円(レストラン価格)
Nuviana (Codorniu), Chardonnay, Ctalunya, Spain, 2020
リンゴや穏やかに柑橘が香る。大ぶりの果実味はジューシーで、おおらかに寄り添う樽香が程よい。シンプルで味わいの魅力がストレートに伝わってくる。ワインについてアレコレと考える間を与えられず、無意識にグラスがどんどん進むワインだ。

大きめにカットされたマグロを頬張る。筋繊維の食感は軽い歯応えを残しつつ、脂ののった身の柔らかさは華やかに引き立てられる。赤身の肉々しさは穏やかに、上品な脂が豊かに広がり、そこにワインのジューシーな果実感がしっくりとはまる。マグロには赤ワイン、ピノ・ノワールばかりを合わせていたが、樽が強すぎないジューシーなシャルドネも悪くはない。
相性: ★★★☆☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?