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ボラのジェノバソース 元歯医者さんが造るサルディーニャの島ワイン

 フィシュルから届いた冷凍ミールパック、ボラのジェノバソース。

流水で10分少々解凍してお皿へ。ボラの刺身を使ったひと皿は私のNoteに初登場。カラスミはサイゼリヤのスパゲティで登場済み、1,100円のワインと五つ星!

 今回、ボラの刺身にジェノバソースは意表をつかれた。原材料を見ると、バジルではなく大葉を使ったソース。泥臭い、クセの強そうなイメージのボラが、大葉のジェノバソースでどのように変化するのか。

 フィシュルらしく噛み応えのある厚さでカットされた身。思いのほかクセはない。フィシュルの商品は魚特有のクセが抜けていて、普段、あまり魚を食べない人にもおすすめだ。洗浄方法に工夫がされているのだろうか。多少クセがある方が好きな私には、味が抜けていて少々物足りない感があることもあるが。それでもボラは余韻にクセのある風味、若干の生臭さが残る。口に入れた直後はほんのりとニンニク、唐辛子を伴った大葉の爽やかな香りが豊かに広がり、口内を支配。ボラの存在は歯ごたえでようやく感じる。余韻に至り、大葉ソースがボラの風味、若干の生臭みにスイッチするような印象。
 フィシュルの味付けでは、過去にピリ辛胡麻坦々(ホウボウ)、花椒オイル和え(メダイ)を味わったが、これらの方がややクセのあるボラにはハマるような気がする。強めの辛味や刺激などでメリハリをつける方が合うのではなかろうかと勝手に想像。

 さて、今回はシチリア島とサルディーニャ島の二つの島ワインに合わせる。クセの強いボラも、海の近くで造られ、シーフードに合わせて楽しまれるワインにはきっと合うはずと予想。まずはシチリア島ワインから。

クズマーノ, シャマリス, イタリア, シチリア, 2021, 12.5%, 1,650円
Cusumano, Shamaris, Sicilia, Italy

 ワインについては先日のNoteに。「シャマリス」は“輝く海”を意味。シチリア西部パレルモ県の標高400mに広がる畑に植えられたグリッロ種から造られる。香りには洋梨、貝殻を嗅いだような潮の香りをほのかに。圧倒的コスパ。トスカニーで購入。
 開栓から3週間近くが経過し、ワインの果実味はかなり抜けて、ミネラルやほろ苦さをやや強く感じるバランスに。ボラのクセを包み込むまでには至らず、生臭さがふわりとたってしまった。相性: ★★☆☆☆

 続いてサルディーニャ島ワインに。

ピエロ・マンチーニ, マンチーニ プリモ, ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCG, イタリア, 2022, 14%, 2,125円
Piero Mancini, Mancini Primo, Vermentino Di Gallura, Italy

 ワインについては先日のNoteに。元歯科医さんが造るサルディーニャの島ワイン。香りにはグァバ、パッションフルーツ、パイナップル、開放的な熱帯果実にほんのり潮風。海の恵みと太陽の恵みが同時に溢れるワイン。フェリシティーで購入。
 厚みのある果実味ながら透明感豊か。ほんのりと効いた樽香はワインをリッチに。このワインのパワーがボラの臭みを立ち上げるスキを与えず、余韻に至るまでワイン優位な風味バランスできれいにフィニッシュ。かなり癖のあるひと皿ではあったが、臭みが立ち上がるスキを与えず、そして反発すらせず、やはりこのワインは素晴らしい包容力を持っている。相性: ★★★☆☆

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