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イベントをする時に気をつけるべきこと

クリスマスまで毎日1つずつお菓子を食べるカレンダーを手に入れて、クリスマスの準備が整った松木蓮です。
#advent_calendarって言うのかな

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金曜日より3日間に渡って行われていた、「デモクラシーフェスティバル」というオンラインイベントに参加しました。僕はイベント主催者側としてお声がけいただいて、初日に北欧留学に関する相談会を少人数限定で開催しました。あまりにも気持ちの良いイベントだったので、引き続き「北欧留学大使」の方で定期的に開催していこうと思います。

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↪︎「北欧留学大使」

さて、そんなわけで日本初のデモフェスに参加さていただいて、今日日曜日は他のイベントに夜通し入り浸っていました。昨日のブログでも書いたように、空間の作り方・コミュニケーションの在り方、などその類について勉強するためです。

最終的に3つのイベントに参加させていただき、どれも60分か90分のイベントでした。それぞれ挙げると、


・デンマークの参加型民主主義・世界一幸福な国の秘密(90分)

これはデンマーク大使館の職員の方による講演でした。参加者は60人弱。人数も人数だったので、半分以上は職員の方の説明、残りの半分はチャットに上がった質問に答えるという流れでした。

何を目的としたイベントなのかはわかりませんが、今回の本丸である「デモクラシー」という点からすると、失敗だと思っています。今回のやり方はYouTubeライブでもFacebookライブでもインスタライブでも同じことができます。わざわざ、zoomに集まって(システム上、参加人数の上限が100人)講義をするのであれば、他のSNSを使った方がリーチできる人は多かったはず。

ここから見えてくるのは、デモクラシーを基調とするならば、その人数に上限が見えてくるというところです。「デモクラシー」の定義を「対話」とするならば、人数は少人数にした方が、密度が濃くなるのでベターであるということです。


・デンマーク建築事務所のデザインプロセス(勝目雅裕さん)(90分)

デンマークで長年様々な建築設計をされてきた勝目さんが主催(正確にはお願いされたはず)されていたイベントです。参加者は20人前後だったと思います。内容はもちろん建築で、デンマークの建築事務所がその設計をどのようにして構築していくのかというプロセスについてのイベントでした。

とはいえ、蓋を開けてみると20-30分ほどがデンマークの一般知識の説明でした。知っているものばかりだったのですが、所々「なるほど、デザインや建築の視点からするとデンマークはこんな風に見えるのか、、」という学びが多々ありました。

そして、何よりこの勝目さんという方は、コペンハーゲンの有名な(王立)図書館、通称ブラックダイヤモンドを設計されたプロジェクトの1人だったそうです。この図書館、今年の夏にコペンハーゲンに寄った時に建築を見に行っていたので、「お、この人が設計したのか」と興奮しました。

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デンマークについての一般知識の擦り合わせと、これまで手がけてきた建築案件の説明のあと、質疑応答がありました。これも先ほどのイベントと同様、普通の講演会の最後のQ&Aのような感じで進行していました。 

このイベントからの学びとしては、デモクラシーというよりはシンプルに僕の知識が薄い建築・デザインという分野からみたデンマークということで、「新たな視点を得られた」ことです。

なので、イベントそのものは楽しめたので満足ですが、これもデモクラシーというワードを意識するなら設計ミスかもしれないなと思いました。ただ、この建築分野については、「知っている人」と「知らない人」という知識量で語れる範囲が決まってしまうので今回のような進行になるのかなと思いました。


・男も女もみんな辛い!ジェンダー後進国日本(60分)

最後に参加したのが、ジェンダーに関するイベントです。これは学生団体が主催されたイベントで、参加者は15-20人くらいだったかと思います。

結論、今回参加した中で一番デモクラシーを感じたのはこのイベントで、そうさせたのは間違いなくディスカッション・意見交換の時間が設けられていたからです。最初の10分程度、主催者側の説明(今の日本のジェンダーに対する意識ってこう言うところからきてるんじゃないかな?といった感じ)があり、その後参加者が4人くらいのグループに分けれてジェンダーについて10分ほど意見交換、終わったらまた全体に戻ってまたプレゼンがあった後、もう一度グループに分かれて意見交換する、と言った流れです。

学生が主催していたからなのかはわかりませんが、最初の導入部分(プレゼン)で、日本のアニメによる固定観念の刷り込みが多いよね(≒公共の電波に乗せたメディアの影響)と言う身近なところにスポットを当てていたと言う点がよかったかと思います。それから、女性だけでなく男性にも焦点が当てられていた(男なら稼ぐべき、みたいな通念に苦しむ男性もいるのでは?と言う主張をデータと共に示していた)点は、評価に値すると思います。

ジェンダー論が時として日本で毛嫌いされてしまうところに、アカデミックな話が先行してしまう(法整備など)ところも多いのですが、身近なところから考えていこうよと言う切り口がよかったと思います。これについては、おそらく主催者側の学生たちもまだ勉強途中だったので、一緒に勉強して行こうと言う姿勢が功を奏したと思います。

ジェンダーと言うトピックだけに、互いの意見を交換し合う時間がそれなりに確保されていたのがまさにデモクラシーかなと思いました。


▼やっぱり少人数の方が良い

今日のブログのタイトルが「イベントをする時に気をつけるべきこと」なので、多分こうした方が良いよねと言う話を最後にしてみます。

まず、イベントの種類を因数分解する必要があって、その上で何を売っているのかを明確にした方が良いと思うんですね。

種類に関しては大きく2種類で、「講義型」と「参加型」になるかと思います。講義型は、それこそウェビナーにみるような「知識・情報」を売る、と言うところが本質です。必要に応じて質疑応答すると言うスタンスが強いかと思います。つまり、講義型は万人規模であっても問題(参加者に上限がなくて良い)なく、基本的には「知識・情婦」が一方通行なので、ダイレクトに課金できたりします。これにより、イベント主催者は必然的に著名人や有識者などになる。参加者も「知識・情報」を求めてくるので、その対価としてお金を払います。

一方で、参加型はどうか。一人当たりの発言時間などを考えると、絶対に少人数にした方が良いと僕は感じます(なので、僕の留学相談会は5人限定にした)。こればっかりは参加者がどう感じるかに気を配るべきで、やってはいけないことを徹底的に排除するのが良いと思います(情報の一方通行はダメ、とか)。

事実、今日参加した3つの中で、最後のイベントのみ「あぁ、僕も参加してたな」と感じました。

参加型のイベントで売るべきは、「情報」ではなく「対話」「コミュニケーション」なはずです。そこから逆算すると、人数制限が生まれます。

多くの場合、イベント主催者は無名の人が多いです。何もない無名の人が売れる「知識・情報」なんかはないので、基本的にそんなところでマネタイズしようとするのはやめた方が良いと思います。それに今は「知識・情報」は無料で手に入るのでそこのバリューは削ぎ落とされています。

こう考えると、イベント主催者が売れるものは「人」そのものであり、その人が創り出す「空間・時間」だったりすると思います。もはやそのへんでしか差別化ができないので、少人数の人との膝を突き合わせて対話すると言うのが良いと思います。

何者でもない人がイベントでマネタイズするのは多分難しいので、少人数の参加型のイベントを何度も何度も繰り返し、毎回毎回自分のことを好きになってもらって(ファンになってもらう)、後々でマネタイズすると言うのが現代のイベントの正攻法なのかなと思います。

とかく、日本人は短期思考を学校教育で鍛えられているので、巡り巡って自分に返ってくるだとか、投資的な思考に弱いと思います。イベント1つ取っても、SNSを駆使して沢山の人を一気にガサッと集客する(網漁)よりは、一人ひとりに時間を割いて刺しにいく(モリ突き漁)の方が圧倒的にコスパが良いかと思います。

結論、無名のイベント主催者はみんな尼さんになろうと言うことですね。一人ひとりを大切にして、一人ひとりとの時間に意味を持たせる尼さんになりましょう。じぇじぇじぇ。


それでは、素敵な1日を。


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