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"purpose" ― アクティブファンドだからこその「出逢い」

"パーパス"って書かれているみたいですけど、なんかイマイチな感じもあるので"purpose"でいきます。

さて、"purpose"と聞くと最初に思い浮かぶ訳語は「目的」ですね。でも、今はそれと同じくらい注目されている訳語があるようです。

「a reason for which something exists」で、物事の存在する理由を示している。
(中略)
実は、辞書には載っていない3つ目の意味合いがある。2年前、ハーバード大学にてパーパスについての講演をしたマーク・ザッカーバーグ氏は「Purpose is that feeling that you are a part of something bigger than yourself, that you are needed, that you have something better ahead to work for. Purpose is what creates true happiness.」と語った。つまり、目的、存在理由に加え、日本語で言うならば「大義」のような意味合いも含んでいるということだ。

引用元はこちらです。

正直に言うと、facebookはちょっぴり苦手でして、んなわけでザッカーバーグのスピーチの存在も今日まで全く知りませんで、、、

ええこと言うてるなあ、と素直に感動しました。今頃ですけど。でも、一生このスピーチと出逢わないよりも遥かに素晴らしいことだと思います。

"purpose"の別の訳語、ザッカーバーグのスピーチ、この2つとの出逢いをもたらしたきっかけは、農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンドの最新の月次レポートでした。

https://www.ja-asset.co.jp/fund/140829/pdf/2019/03/pdfg140829_201903.pdf

このレポートで米国の会社の"Purpose Driven Marketing"について詳しく解説されていたことをきっかけに、"Purpose"について調べたわけです。このレポートでは次のような指摘もされています。

Cloroxのプレゼンテーションの中では、Purposeの訴求と事業の成長には相関があるという調査結果(図は上記リンクでご確認を)も紹介されており、機能的な価値だけではなく、ブランド・製品の持つ“Purpose”の訴求は消費財業界における重要な要素・トレンドとなる可能性があると感じました。

昨日、このファンドが日経電子版で取り上げられていたようです。

毎回内容の濃い月次レポートが提供されていることが記事の中で触れられていますが、果たしてこの記事をご覧になって、今回の月次レポートまでチェックされた方ってどのくらいいらっしゃるんでしょうね、、、

このファンドをInvestしたいとは常々思っているのですが、私のメインの証券会社で取り扱いが無いため、未だご縁が無い状態です。が、月次レポートの発信を毎月、とても楽しみにしています。月次レポートの内容がイマイチのファンドはInvestしないのが私の基本的なスタンスなので、現在、毎月Investしているファンドの月次レポートはどれも評価しているのですが、その中に入ったとしても、特に際立った存在だと感じるのがこのファンドです。今回のケースのように様々な学び、気づき、出逢いが得られます。株価の動きがどうした、こうした、よりも、ファンドマネジャーの日頃の活動からどんな洞察を得ているのか、会社の価値をどう探って、見つけ出そうとしているのか、そういう話に私は強い興味があります。それが長期的な成果の源泉だと考えるからです。

"purpose"についての新たな視点を提供してくれた、今回の月次レポートには大感謝です。こういう体験はアクティブファンドならでは、のものだと私は思います。
"Purpose Driven Branding/Marketing"では、P&GやNestleの名前が出て来ます。

Facebookにしても、P&Gにしても、Nestleにしても、MSCIコクサイに連動することを目指すポートフォリオ(=インデックスファンド)を構成する会社のはずですが、インデックスファンドを保有していても、そこから"purpose"にたどり着くことって可能なんだろうか、って。まあ、インデックスファンドを保有する分には関係無いか?"purpose"をどう捉えるかなんて。

ところで" purpose"について、最初の引用元のサイトがなかなか良い指摘を色々としてくれているので書き留めておきます。

パーパスは「present tense(現在形)」であるということ。ミッションとビジョンが未来指向である一方、パーパスは現在進行形の感覚を有しているのだ。今この瞬間、私は何のために存在しているのか、このブランドはなぜ存在しているのかについて、パーパスという言葉は強く訴えている。
ミッションとビジョンという言葉の持つ定義の曖昧さである。10人のビジネスパーソンにミッションとビジョンの意味を聞いたら、10通りの回答が返ってくるだろう。それに対して、パーパスの意味は明確である。パーパスの意味を突き詰めると、その核は「WHY」つまり、それをなぜやっているのか、というシンプルな本質に行き着く。

ザッカーバーグのスピーチについてのnoteもありましたので貼っておきます。


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