見出し画像

愛こそ全て、なのかも #ヤッホーブルーイング

昨日、錦糸町の書店を訪れました。Webで紹介されていた本を「どんなんかなー」と確認してから買おうと思ったので。目当ての本を手に取ってみましたが「うーん、微妙」。買ったら読むんだろうけど、どうしようかいな。

その近くに青い背表紙の本を見つけました!

そのタイトルで思い出したのが イケウチな人たち。Meetup でお会いした井手さんのお顔。

ワオ!この本やん! とパラパラと数ページ見て「買うのはこっち!」

早速読んでみました。

この本を読む前に、ヤッホーブルーイングに関連して一番興味を持っていたのはこのイベントで。

こんなのあるんだ!って驚かされたのが、つい最近。(井手さんとお会いした後ですね)

恥ずかしながら、ヤッホーブルーイングが星野リゾートの子会社だったことを初めて知りました。楽天との関わり(楽天では有名な出店社だったこと)も全く知りませんでした。当然、「ラガー」と「エール」の違いも、酵母が違うんですね、って。
そのヤッホーブルーイングの創業からの軌跡が現社長の井手直行さんの目線で語られています。

最近涙脆いこともあるのでしょうけど、何回かウルウルと来て泣いちゃいました。特に、メルマガの読者さんと(ヤッホーの)井手さんとのエピソードに。

本を読んでみると「そりゃそうだよ。でも、なかなか出来ないんだよね、それが」ということを、どうやったら出来るか、そこに近づけるか、と井手さんの心の内がスゴく分かるように書かれていて、"傍観者"が"当事者"になるためには、何が必要なのか、を感じました。

その一つは、この本では「ミッション」と表現されていましたが、会社が何のために存在するか、ということがとても大事だ、ということをあらためて感じました。

画一的な味しかなかった日本のビール市場にバラエティを提供し、新たなビール文化を創出する。そして、ビールファンにささやかな幸せを創出する。(187頁)

「文化」で思い出されたのが『新しい市場のつくりかた』

こちらの本でも取り上げられていた「ハーレー」。(今、『新しい市場のつくりかた』を見返して発見しました)ヤッホーさんでも研究されていたんですよね。

どのように、顧客やステークホルダー(ヤッホーさんにとっては小売店等)からの支持を得て、それを高めていくか。それは「関係性」「つながり」をどのように深めていくか、に尽きる。「そりゃそうだよ。でも、なかなか出来ないんだよね、それが」を、"当事者"がチームになって取り組むために、リーダーがどんなことを考えながら行動したのか、その過程を大変興味深く感じました。

本を通して、結局突き詰めると「ここ!」なんだろう、と感じた個所です。

こんなに華やかな香りがしてコクがあるビールはいままで日本になかった!この感動的な味のビールをこれから日本に広めるんだ! (46頁)

社長の井手さんはもちろんですが、ヤッホーさんに関わる人たち、ヤッホーの株主、ヤッホーで働く人たち、ヤッホーを売る人たち、ヤッホーを楽しむ人たち、こうした人たちがこの気持ちを大なり小なり共有できていることが全ての原動力なのでしょうね。

この気持ちは「愛」と呼ぶべきなんだろうなあ。プロダクトがスゴい、ってこともあるんだろうなあ。

ともあれ。

愛こそ全て、そんなことを強く感じた読書でした。

この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

サポート頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://note.com/renny/n/n944cba12dcf5