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わたしのきほん9/100

旬を逃さない(学習塾経験談有)


旬って聞くと果物とか野菜とかの
アレが一番に思い浮かぶけれど
わたしが意識しているのは

人に伝える旬


塾の先生をしていたとき

国語が苦手な女の子が
恥ずかしながらも素敵な作文を書いたり

やんちゃな男の子が
大人じゃ思い浮かばないような
ユーモアたっぷりの短文をつくって
みんなを笑わせてくれたり

そんな

「今だ!」と思う芽が出た瞬間を逃さず

お迎えに来た親御様に

「過去イチ、サイコーの作文書きましたよ!」

と照れる女の子を前に褒めちぎり

自転車をマッハでこいで帰宅しちゃう前に

すかさずお電話にて

「もうセンスのカタマリです・・・素晴らし過ぎて」

と、ただそれだけを伝える電話をかける。


この一分、二分が

45分の授業より成績を上げることを
後に知ることとなる。
いいことしかない。

自転車やんちゃ男の子が
すこし道草くって家に帰るのが遅れたって
お母さんは
「せんせいから電話あったわよ〜!がんばってるのね〜!」
って褒めてくれるんだから。
「見せてみせてー!」って。
やだよぉとか言いながらも
ノートを出して塾での話をしてくれる。
そんなきっかけにもなる。

ぷっしゅプッシュpush!

今褒めないでいつ褒める

その最初の褒めぷっしゅを塾から。
旬を逃さず。

その名も
褒めぷっ旬電話!おダサ!


とは言うものの最初は

「一日十件電話をかける」

という会社の謎のきまりに不信感ふなこ。

電話をかけたご家庭を
毎日上司に報告しなければならず

ぶーぶー
面倒くさいし
そんな時間なんてねぇよ
というかそもそも十件なんて
かけても親御さん、電話に出ないよ!
この共働きの時代によぉ!
という悪タレふなこ。

上司も先輩も
目の前にいる子どもとの時間より
受験生の親御様の悩み相談に時間をとられて

正直

なんだこれ

と思っていたときに

素直に

今伝えたいことをパパッと電話しちゃおう

から始まったわたしの旬意識。

電話をする時間(長さ)じゃなくて
電話をする時間(タイミング→旬)を意識して

一日十件。

いつからかなくなったこのノルマだけど
(そりゃそーじゃ!オーキド博士風に)

親御様との信頼関係の構築、うんぬんカンヌンとかより

大人よりも
早いスピードで流れている
子どもの時間のなかの
貴重な

伝えたい、伝えてほしいこと
大切にすべきだ

って、わたしは思って先生をしておりました。

だから母となった今もそう。

娘の発表会のビデオを
ばあば(わたしの母)にすぐに見てもらって
ビデオ通話ですぐに感想を伝えてもらった。

来週でいい?
というなかなか忙しいわたしの母だったが

今すぐに見て
今すぐに伝えて

来週にはもう娘の中での旬は終わっている。

言葉がそれ以上のパワーを発揮するために
旬を逃してはいけないと
日頃から思っているふなこでした。

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