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気に入らない男性を社会的に抹殺できる世の中。


恣意的に逮捕できるなら、もはや社会主義国。

 「ちょっと声の掛け方がキモかったら携帯で撮られ、(性行為)したらしたで、同意じゃありませんでした。って言われたら捕まるんですよ!そんな世の中で良いのか!〜中略〜少子化ですわ、そりゃあ」

 YOUさんと成田悠輔氏の対談動画を見ていたら、そんな話題が出てきて、
ジェンダー平等を謳う社会が進んだことで、種の存続が危ぶまれる状況と化し、生物として如何なものかと思う、本末転倒な社会へと変化している皮肉を感じた。

 週刊誌が某大御所芸能人の性加害疑惑を報じたことで、社会的に抹殺された件は記憶に新しいが、これに関しては司法の判決が出るまでは、何を記しても憶測が含まれてしまうため、取り上げない。

 ただ、仮に事実無根だったとしても、テレビ局としてはリスクのあるタレントを起用するのは、スポンサーの意向に沿わないため出来ず、誰かが代わりを務める状態が何年も続けば、復帰するイスをわざわざ用意してまで起用しないだろう。

 これが何を意味するか。痴漢冤罪と同様の構図で、気に入らない男性に対して、悪意のある者が、性加害というセンシティブな問題であることを逆手に取る形で、その気になれば恣意的に、真相がどうであるかを問わず、社会的に抹殺できてしまう、社会主義国と何ら変わらない世の中になりつつあるということだ。

 別に女性の権利を蔑ろにしても良いと主張する意図はない。性加害者=男性のステレオタイプから、被害者の言ったもん勝ちレベルの曖昧な基準で、男性ばかりが刑事事件となるリスクを負うのが、果たして男女同権のあるべき姿なのだろうか。

 株取引で自活していて、社会との接点を持たない引きこもりの私には、縁のない話と思いたいが、妻子持ちの友人が不審者情報に載ったことがある。

 内容としては、女児が乗用車に乗る若年男性に付き纏われたというもので、帰宅後にストーカー被害を訴えて不審者情報に載るに至った。ナンバーが割れていたため警察が事情聴取に来て、ドライブレコーダーを確認したところ、その事実はなく、ことなきを得た。

 ことなきを得たから笑い話として、その胡散臭い身なりもどうかと思うが的なイジりで済んでいるが、ドライブレコーダーの記録がなければ瞬く間に悪魔の証明となるため、被害を訴える側の発言をもって、恣意的に冤罪で捕まる可能性は、無きにしも非ずと言ったところだろう。

若年男性ほど割を食うジェンダー後進国?

 SDGsの目標で掲げられた影響からか、ジェンダー平等が叫ばれて久しい。「男女の区別なく責任や権利、機会を平等に分かちあい、物事を一緒に決めていくこと」がジェンダー平等とされているが、男性目線で不公平感が出るのが婚姻制度、いわゆる結婚だろう。

 現に婚活市場で男性不足となっているらしいが、これも男性が結婚するメリットが、子どもが持てること以外に皆無であることの裏付けではないだろうか。

 責任を平等に分かちあうなら、お互いが経済的に自立していることがマストだが、理想の彼氏像がATMと揶揄されるように、現実は男性ばかりが経済力を求められ、専業主夫が許容される風潮はない。

 専業主婦(夫)論争で、賃金格差が引き合いに出されがちだが、ノーベル経済学賞を受賞したゴールディン氏が、格差の原因を母親ペナルティと、シフトワーカーや長時間勤務に就けるか否かにあると研究で明らかにして、客観的に説明できない格差は約7%と結論づけた。

 裏を返せば、男性と同じ条件でシフトワーカーや長時間勤務をこなすバリキャリであれば、しばしば引き合いに出される男女の平均年収で、100万円単位の差が出る訳ではないということだ。

 それにも関わらず、未だ男性が養って然りという固定観念から、女性の上昇婚志向は根強い。その先入観が男性目線だと、あるゆるシチュエーションで経済的負担が重くのしかかり、馬車馬よりも働かされる状況を暗に示している。時代の風潮で結婚すれば家庭への献身も要求され、できることなら避けて通りたいのが本音だろう。

 なまじ経済力があると、離婚時に慰謝料を請求されたり、子どもが居れば、育児放棄などがない限り、父親が親権を失うケースが多く、そのうえ養育費を請求されるリスクもある。

 かつては家事負担軽減のメリットがあったが、その役割もお掃除ロボット、全自動洗濯機、自動調理鍋、食洗機が担ってくれるのだから、上記のリスクを天秤にかけてまで、子どもが欲しいと考える男性以外で、結婚しなければならないメリットは見当たらない。

 唯一残ったメリットでもある、子どもを持つために必要な性交渉も、不同意性交の冤罪リスクを伴うようになった。

 そもそも交際に至るまでの段階でも、ただしイケメンに限る理論で、ちょっと声の掛け方がキモかったらセクハラ。ちょっとポエムがキモかったらスクショで晒し者。

 程度の差はあれど、社会的に抹殺されるリスクを負う割に、それに見合ったリターンが得られないのだから、理性の働く男性ほど、身近に居る女性を恋愛対象から故意に外しても不思議ではない。

 しかし、心理学の単純接触効果にもあるように、接触回数の多さは、他人に好意を持つのに有効であり、出会いの場の多くが職場や友人関係なのだから、意識的にそこを排除してしまうと、非婚化するのは自明の理だろう。

 こうして、気に入らない男性を社会的に抹殺できる世の中となることで、日本社会のこれからを担う筈の若年男性ほど、リスクを恐れて割を食うジェンダー後進国ができあがる。少子化対策以前に、非婚化対策に目を向ける必要がありそうだと思うが、いかがだろうか。


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